もちろん敗戦や失敗を経て、結果的に勝者に上り詰めることが多くあるのは言うまでもありませんが、やはり本当に大切なのは失敗から何を学ぶかということだと思います。
企業や人、そして物を見ても生存バイアスが働き、どうしても失敗したものには目が行きません。でも結果として生存したものの理由を探すより、失敗に目を向けることのほうが、はるかに大事なのだと思います。
先日、とある会議での講演の話しの中にPDCAがなぜ必要か、という具体的な話しがありました。有名な経営者の哲学に近い考えですが、「成功する確率を5割と仮定するなら、失敗した5割を修正し、そのまた5割が成功すれば成功率は75%になる。これを繰り返せば100%に近づく」というものです。だからこそPDCAが重要であるというものです。
当然と言えば当然の考え方ではあるものの、なるほどな、と改めて感心するというか気づかされた思いがしました。
ボート競技においてもどうでしょうか。目指すべきものが仮にタイムだとするならば達成できなかったのには必ず理由があります。気持ちの問題だな、もっと出し切れば良かった、こういうコメントは多く聞かれます。でもそれを楽観的に捉え、次また頑張るというのは誰もが思うことで、具体的に改善、実行をしなければきっと結果は同じことなのでしょう。ましてや毎度のレースでベストパフォーマンスが出せない、メンタルに左右されるのではアスリートとしても、社会に出ても中途半端に時間だけを消費してしまうだけではないでしょうか。
勉強が良い例えになるかもしれません。仮に試験で上位を目指す、高得点を目指すときに何をするか、こう考えればお分かりではないでしょうか。よく高学歴でいわゆる優秀な大学のボート部は、などといい意味で揶揄することを聞きますが、そういう考えに基づいて行っているからこそ大学から競技を始めたとしてもそれだけの成果をあげることができるのでしょう。
今回のレースに向けては先日の関東理工系レガッタにおいて全員が何かしらの課題を認識したことでしょう。私ができることと言えば今は叱咤激励する程度ですが、それぞれが何を思い、どう行動に結び付けられたかを計る意味で、重要な大会となることでしょう。そして、これが終わればいよいよインカレ、新人戦を目指して再スタートも必要です。今季の集大成となるよう、ここからの意識の差が結果に結びついてもくることでしょう。
残り1週間。できることとできないことは当然あります。でも前回の反省があればきっとそれを克服するために必要なことを自らが見出し、100%とは言わないものの目標に近づくそれなりの成果をあげてくれると期待もしています。
そんな理想論を述べる一方、ここ最近は仕事での叱咤や無駄な仕事を課されることが多く、やらされ感が否めない毎日を過ごしていますが、他者を理解せず自分の価値観や判断基準だけを押し付け罵ることはしたくないな、なんて反面教師にすべきことを多く感じたので、あえてこうつらつらと述べてしまいました。
珍しくストレスを感じたのでしょうね。愚痴っぽくなるのであれば内容は考えものだ、と反省もしながらの投稿です。さて、本日も一日頑張ります!
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