今こそ集団の発展段階

毎週土曜に時間を見つけて更新することを意識しながら過ごしているわけですが、今月に入ってからは、毎週のように日曜出勤が続いており、連勤、連勤で休みなく過ごしています。さすがに電車通勤にも慣れてはきましたが、家にいる時間は寝るだけの生活に疲労も溜まってきています。

先週土曜は、ついに試乗会に参加してくれる新入生がいると聞き、これは!と思い意気込んでいたものの、仕事でのトラブル発生で、予定していた時間にも上がれず、結局は集合時間に1時間の遅刻する始末。もちろんその間、昼食もとれずに着替えてすぐに戸田に向かう慌ただしさでしたので、帰宅してからはすぐに寝床についてしまいました。

ブログ更新を怠った言い訳になりますが、むしろ仕事の本番は今週21日から。いよいよ独り立ちと言いますか、不安ながら新たな職務でのスタートとなります。思ったほどのストレスは感じていないものの体調だけは気を付けて過ごしていきたいと思います。

さて、話は土曜の試乗会に戻します。この日は男子2名、女子2名が参加をしてくれました。まずは一安心と言いますか、勧誘行事以降、まったくと言っていいほどのゼロスタートだったので、今後、試乗会を進めていくにも部員らにとっても良い経験となったのではないでしょうか。

先にも触れたとおり、今後も私自身が、急遽参加できないことも出ること、また部員ら自らが教えることで、どのように取り組んでいけばいいかなど、これまでとは違う新たなボート感も養われるのが新歓、試乗会の良さでもあると思っていますので、自身らが使命と責任をもって取り組んでいってほしいなと思います。
(ちなみに試乗会の様子などについては部員らがSNS等で発信してくれるでしょうから、私からあえてここでは触れません。)

ただ、思い返してみると荒川での試乗会を行い、ちょうど1年前のことを思い出す機会にもなりました。当時は唯一の部員である鏑木と私とで試乗会に対応をし、1名しかいない部の現状をどう思うだろうかと内心は不安の中、行っていましたが、今ではなんとか3名になりました。たった3名と思われるかもしれませんが、それでも今は集団ではなく、チームとしての機能し始めていることも感じます。

ご存じの通り、一般的に集団とは、自分自身の役割や目標に対しての責任のみを負う者が、複数集まったかたちです。つまり、これは人数分の成果の合計に留まります。これに対してチームとは、集団同様に複数のメンバーから構成され、自分自身の役割や目標に対しての責任に加え、チームの活動を最大化するための相互責任を負います。したがって、人数分の成果の合計+αの成果が期待できます。

当部も部員が3人となり活動を開始した当初は、それぞれのチームとして組織目標を設定しましたが、それはあくまで個人の目標レベルに過ぎませんでした。それぞれが己の記録達成や技術習得を目指し、もちろんそれを課してきましたが、こうした試乗会や部員確保という課題に対して、新たにチームとしての機能、役割が求められています。

それは恐らく、今後の練習においても同様に、個人の目標はもちろんのこと、レースに向けたクルー編成、そしてチーム全体の底上げのためにと言った観点で、議論や規範作りも更に活発となってくるのだと思います。言わばこうした流れはごくごく自然な集団の発展段階と言えるでしょう。

もちろん一般的な企業でのチーム形成は、終了期を迎えるわけですが、我々の活動としてはこれらが継続的に行われ、改善されながら進んでいくことになります。ただ、このチームとしての土台作りをすることが本当にこの1年で重要でしたが、彼らは自ずと成果を出してくれています。きっとこれからも多くの問題に直面するでしょうが、個人の成長はもとより、チームの成長のために何が必要かという視点で物事を考えてくれれば自ずと結果はついてくるのだと思います。

またチームを作るうえでのポイントはやはり凝集性を高めることです。聞きなれない言葉と思いますが、凝集性とは、簡単に言うと集団への引きつけ、つまり、集団規範による動機づけやリーダーシップのようなものです。チームの目標をリーダーが示し、メンバーに納得してもらうことで、全員が一丸となって、自律的に取り組むことができます。

これは、新入生を迎え入れたときも同様で、自らがこうした過程を踏んで、今に至ることを思い返しながら、同じチームとして活動していくためにどう接し、働きかけていくかを考える機会にしていってほしいと思います。大学の部活動とは、これまでの高校までの部活動とは異質なものであると捉えています。こうしたチーム形成や目標達成を自らが主体となって取り組んでいくことにこそ、他では得られない経験を積むことができます。チーム活動を通じて、個々の成長に結びつけていけることも私の監督としての使命、責務なのだと思います。

ですから、たった3名の少数の部員といえど、一年前の試乗会を経て鈴木、吉澤が加入し、こうしてチームとして機能し始めた今、全員でチーム作りに励んでいきたいと思います。そして、今年も一人でも多くの部員獲得で、より大きな目標や成果を達成できるよう努めてまいります。毎度のことながらまとまらない文章をつらつらと述べましたが、出勤前のカフェでのブログ更新につきご容赦ください。本日も行ってまいります。

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