箱根駅伝優勝に思うフィジカルの重要性

新年最初の練習はフィジカルトレーニングで幕をあけました。

以前のブログでも触れましたが、当部の練習で定番となった週一回のフィジカルトレーニングは基本的に年中休むことなく行っています。

年末最後となったトレーニングでは最後のメニュー、最後の練習と気持ちが入り過ぎたのか、オーバーワークによるアクシデントなんかもありましたが、それくらいこのトレーニングの強度、負荷は高いものになっています。

恐らく日本中、誰もが知ることになったであろう今年の本学の箱根駅伝による記録尽くしの圧倒的な快走。

箱根と言えば青学というのが定着して、早10年近くになるのですね。私も監督就任当時はこの同じ大学の看板競技に刺激を受け、新年のコメントでもたびたび触れてまいりました。

この強さの秘訣は原監督の指導方針やチーム作りが根底にあるのでしょうが、私自身は当時から陸上競技部への憧れといいますか、どのような練習環境で今があるのか、純粋に知りたいという思いにも駆られていました。

だからこそ安易な発想ながら一度見学させてほしいと率直な思いを持ちました。

元来思ったら即行動の性格が、この時ばかりは功を奏し、とある方から現トレーナーである中野ジェームズ修一氏を紹介していただきました。

中野さんについては著名な方であり、私がここで紹介するには及びませんが、この出会いこそ当部にとって大変ありがたいものでした。

そして、中野さんから話しを聞けば聞くほど、ボート部の活動において選手個々の成長、そして私の夢に近づくためには是非ともお願いしたい、そう強く感じたのです。

それからというもの当たり前のようにフィジカルトレーニングを練習の一つに取り入れています。

当時は私のエゴだと選手らの反発もそれなりにありましたが、実際に行ってみて、それぞれがどう感じたかは言うまでもないと思っています。

逆に、今思うのは練習メニューの内容がハードになるにつれて、新入部員には酷だな、辞めてしまうかもなんて不安もあるのですが、ボートの練習自体がそもそも過酷なものですからこれで根を上げるような学生であれば今、我々が目指そうと思っていること自体に共感もできないことでしょう。

またこのフィジカルトレーニングではメニューが替わる時期を機会としてインボディの測定も行っています。

一年生はまだ始めて半年程度ですからこれからというのもありますが、鏑木なんかは見た目も含めて良い成長と進化を遂げていることもよくわかります。

これからも個々のポテンシャルを高めていくためには欠かせないものになることでしょう。

そして、これらのトレーニングをいつも支えてくれるトレーナーのスタッフ陣にも感謝の念が絶えません。

今のボート部は実質、私一人の指導者です。時には迷うことも、学生との距離を感じることも当然あります。

それでもトレーナーの方々は学生らに近い位置、目線でアドバイスをくれ、時には相談も乗ってくれるありがたい存在です。

そもそもあの陸上競技部ですら監督の個性、存在は大きいものの周りのスタッフ陣がいてこその強さなのだと思います。

特に、以前はこのフィジカルトレーニングでボート部を担当してくれていた一人のトレーナーが昨年を機に陸上競技部のコーチとして大学に戻られました。

今でも縁あって時折、連絡をしますが、本年の箱根駅伝の二年ぶりの優勝に大きく貢献されたことを我が事のように嬉しく感じられたのも彼の人柄や思いを知るからこそでしょう。

そう言う意味でも今年の優勝は特に印象的でした。本当におめでとうございます。

今週末は他大学との合同合宿及びロングレースへの参加も予定しております。

こちらも縁あって少数部員の大学連携ということでお誘いを受けました。

ただでさえ少ない競技人口の小さな世界です。これからも横のつながりを大事に様々な企画にチャレンジしていこうと思います。

 

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