ついに桜が満開を迎え、先週末はいたるところでお花見が開催されたようです。
また新年度を迎え、入社式、そして入学式も盛んに行われたようなので、この満開の桜が花を添えたことでしょう。
例年、3月には見ごろを迎える桜でしたが、今年に至っては寒い日、そして追い打ちをかけるような雨など、悪天候にも悩まされましたが、その結果、ここまで引っ張っることができたのでしょう。
さて、ボート部もいよいよ新歓(新入生勧誘行事)がスタートしました。
限りある勧誘期間として設けられたのが入学式翌日の4月2日,3日の二日間。
ここでいかに多くの新入生にアプローチすることができるかがカギとなるわけですが、少数の体制ながら部員らの友人も巻き込みながら行ってくれたようです。
当日はどちらも雨天が気になるところでしたが、最近の勧誘スタイルは室内メインになっているようですから、さほど影響を受けなかったのかもしれません。
そしていざふたを開けてみると、この週末には6人の新入生が土日にかけて戸田に足を運んでくれました。
例年に比べ予想以上の反響でもありましたが、来週はさらにその倍以上の人数が来てくれるような話もあるようなので、これは本当に嬉しい悲鳴でもあります。
そんな新入生がこのブログを読んでくれているかは定かではありませんが、監督の立場で一言伝えるとすると、「あなたにとってのピッタリがここにはある」ということです。
もちろん万人受けはしないかもしれません笑。でも人は誰でも居心地の良さを人や環境に求めます。
大学の部活やサークルで馴染める環境って実は少ないと思うので、競技はもとより、ここはその点、安心して飛び込んできて大丈夫ですと言える環境です。
もし1度、足を踏み入れて何か違うな…と感じた方は致し方ないですが、ここでしか味わえない経験や感動をさせられる自信もあります。
もちろん本業はボート競技ですから、そこがまず大前提であり、競技に興味をもつことは必要です。そして部活動ですからルールもあります。
それでも大学生活で過ごす時間の中で、何にも代えがたい価値を見出すことこそ大切なことだと私は思います。
その価値に見合いそうと思えた方は是非、お待ちしております。まずはその一歩からあなたの大学人生は始まるのですから。
さて、そんな試乗会の傍ら、選手たちは土日とも短い時間の中で2モーションをこなし、次なる目標に向けても進み始めています。
先日のお花見レガッタはあくまで通過点。休む暇なく、新歓に試乗会に本業となる練習こそと言わんばかりに。
日曜日はこの時期あるあるのコース閉鎖を強いられ、午前、午後ともエルゴ練習となりました。
午前の5分漕も今までより一つギアを上げ、午後の60分漕でも午前の疲れが抜けきれないスケジュールではあったでしょうけど、声を掛け合いながら頑張ってもらいました。
そして60分漕が終わったと同時に休む暇なく、今度は新入生を迎えに行かねばとすぐさま全員が駅に向かい、連れ戻った後にはそのままナックル艇で試乗会。
誰に言われたわけでもないのに本当によくやってくれています。
時折、どこまで自分は彼らに求めていいのか、指導をしていく中で迷うこともあります。
一般の学生と違って好きなように休みが取れるわけでもなく、大学生活はほぼボート中心の生活を送っています。
バイトだって、旅行だって、はたまた留学だってしたいことでしょう。
でも誰もそれを言い出さないし、部活動を優先してくれています。
もちろんその理由もはっきりあるでしょうから、自分で選んだ道と言えばそれまでです。
でも強要されたわけでなく自らの意思でこうして困難に立ち向かうことができる彼らはとても立派ですよ。
中には、いやいや俺たちの時代は・・・なんてすぐに自分を主語にして語る人もいることでしょう。
それは時代が違います。
この選択の多い時代にこれほどまでに熱中でき、頑張り続けるだけでもすごく価値があることなのです。
先日の激励会でも述べました。
期待しているからこそ、もっともっと厳しく、もっともっと上を目指してほしい、と。
本当に彼らには期待しています。
もちろん裏切られたと思えるようなことも中にはあります。
でもボートに対して、ボート部に対して、ひたむきに頑張っていることを忘れてはいけない、そう言い聞かせながら、彼らと向き合うようにしています。
人の信用とはそう簡単になくなるものではありません。
仮に信用をなくすようなことがあればお互いこの部には存在しないのでしょう。
それはどんなことですか。それほどのことが起こるとは私は思っていません。
信じることも、正すことも、そして歩み寄ることもまずは自分からなのです。
私はボート部の発展のためにすべてを注ぐつもりでここにいます。
これからもそうありたいし、そういう仲間たちと共に作っていきたいと思っています。
この週末の彼ら、彼女らの姿を見て、より強くそう感じました。
完全なものなどない、そして人間は過ちを繰り返す、それでも・・・共に、と思えることこそ価値のあることなのです。
そう、それが今のボート部の価値だと私自身は強く信じています。
*本日のワンショットはボートコースで見られた満開の桜です。桜はこの時期、この瞬間にしか咲き誇らないからこその価値ですよね。
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