一年で一番好きな季節の秋。この季節を思う存分、堪能したいにも関わらず、中々そうはいきません。
公私ともに忙しいのは良いことですが、最近は少し体にも心にも余裕がない日々を送っています。
富山遠征から戻った3人はすっかり富山国際色に染まっており、特に変化があったのはトレーニングや練習中のウェア姿です。
富山国際グッズを身に着けて練習している姿もなにやら成長を感じさせるくらい堂々たるものに見えたのは気のせいだったのでしょうか。
以前は他大学のローイングスーツを交換しては互いの練習で着合うというのが、戸田では当たり前の光景でした。
特にインカレナイトで戸田の艇庫を回っては誰かも良く分からない相手と交換し、練習では自チームのものより、それを着て練習することが多かったような気がします。
むしろどこの大学のものを持っているか、また何枚持っているかなど、競い合うように集めていた節さえありました。
そんな伝統?はいつしか消え、最近のボートコースではあまり見なくなったものです。
そんな彼らを交えて、土曜日は月1回のオンラインミーティングを実施しました。
それぞれに遠征の感想を聞き、また技術的な課題としてどう認識しているかの再確認を行いましたが、その内容からもいかに遠征が充実していたかを物語っていました。
特にうちの選手らが指摘されたのは上半身主体の漕ぎで、脚を使って最後まで押し切る方法について伝授されたようです。
よって、このミーティングや週末の練習では母指球という新たなワードを幾度となく皆が口にしていました。
あまり私自身は母指球と聞いて、それで押し切るイメージは意識していなかったものの、皆にとってはそれがしっくりのようなので、うまく実践できるといいですね。
普段なにげなく伝えている事でも、伝え方や環境、人も変われば更に理解は深まります。
そしてなにより自ら考えることが一番ですから、こうした癖付けをしていくことを今後もしていかねばなりませんね。
こうしたウェアという見た目、そしてローイングへの思考の変化というものに加え、先週はもう一つの変化が見て取れました。
それはフィジカル面です。
先日の栄養講習を経て、TAとのマンツーマン管理を開始して以降、初めてのインボディ測定を実施しました。
もちろんここにはTAも参加し、皆でその内容を確認したわけですが、結果はご覧の通りです。
淡路 体重:71.2kg→72.8kg(+1.6kg) 筋肉量:58.8kg→59.3kg(+0.5kg)
飯尾 体重:68.4kg→71.0kg(+2.6kg) 筋肉量:54.1kg→54.8kg(+0.7kg)
白川 体重:73.9kg→76.2kg(+2.3kg) 筋肉量:60.3kg→61.6kg(+1.3kg)
以前より体重を増やせと言い続けてきたものの、あまり目立った成果もなく、TA介入で目標を立てた途端にこれですから、すごいの一言です。
もちろん選手らも管理されることで意識そのものが変わり、努力をしてきた結果ですが、それを支援するかたちはTAにとってもやりがいの一つになったようです。
技術習得にしても体重UPにしても普段から伝えているつもりの自分がいかに説得力ないかを痛感する結果でもありますが笑、私は自分の存在意義なんかより、彼らが伸びていってくれることが一番です。
ただ、そんな役立たずな私でも少しは役に立ったのが日曜日の午後の乗艇です。
この日は付きフォアでの練習として老体に鞭を打ってストロークを務めました。
富山遠征前に一度、荒川で乗ったものの、スイープ種目が初体験となる白川を交えてのものでしたので、ドリルやノーワークが中心でした。
この日は少し水中強度を上げて挑みましたが、コースコンディションも比較的良かったため、前回よりは上達しているようでした。
なにより富山で教わったバランス感覚やクラッチを使う(頼る)ことを意識し始めたのも要因の一つであったのかもしれません。
また17時を過ぎるとあたりは暗くなり、この日は特に他艇も少ない状況でしたので、波のない暗闇の中ではスピード感も存分に感じることができていたのかもしれません。
慣れないスイープでのバランス感覚を養うのにはもう少し時間がかかりそうですが、練習できる状況にまでは到達してきたので、週1回を目標に私も体を酷使しようと思います。
ちなみに日曜日にはJDリーグのプレーオフを観戦してきましたが、そこで投げていた日本代表の某選手も私と歳も2つしか違いません。
つまり、私もやればまだまだできる!(はずです)
ただ、持病の喘息が悪化だけはしないように主治医に相談しながら適度に頑張るつもりです。
冬へと変わりゆく季節、選手らも大きく変わりはじめています。来季なんてあっという間のことなのでしょう。
この期間こそ大切に過ごしながら私含めて皆で成長していきたいと思います。
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