考え方ひとつ

世間はお盆休みに入っているようです。

今年は何と言っても山の日と振替休日を挟んだこの連休にお盆休みを加えれば9日間ほどの休暇になるのでしょうか。

仕事柄、お盆休みはないのでいつもの時間にいつものように出勤しましたが、普段と違って少し静かな朝だと感じました。

先週末も酷暑が続き、午後の練習を3時半スタートで予定していましたが、日曜日なんかはさすがの暑さに練習開始を繰り下げるように部員らには言いました。

もちろん日によって同じ時間帯でも練習可能な日もあるものですが、やはり湿度が高いと熱中症リスクは当然高まります。

特に水上にいる最中に熱中症を引き起こせば危険が伴いますから、天気予報での熱中症警戒アラートを見ながらこうしたリスクを解消していくのも、この時期の練習では重要なことなのです。

また土日の午前中はこうした暑さをしのぐ意味でもエルゴメニューを組んでいるわけですが、夏練を一週間終えての疲労や、この暑さからか、土曜日は予定していたシートレースも途中脱落者が多くあったようです。

日曜日に再度タイム測定を行うとそれぞれが口にしましたが、今の状態で記録更新が出ないことを指摘し、通常メニューとして取り組んでもらいました。

その通常メニューとして実施したエルゴでの1,000m×3SETでも途中でリバースする者が続出するなど、暑さ以外の練習の過酷さを物語っていたのかもしれません。

現在の当部はメンタル面も不調であり、加えて故障者や体調不良者を抱え、当初予定していたクルーが組めるかなど不安要素がある状況で、今後チームとしてどうしていくか、その点についての話し合いも行いました。

結果、現時点で当部ができる最善のクルーでインカレに挑みますが、一か月前に皆で話し合った内容からは程遠い現状に皆が複雑な思いを抱えた今でもあるのです。

そしてそんな中、今週末はインカレ前の最後のステップレースとなる埼玉県ボート協会会長杯が行われます。

台風の襲来も予想されているなど、予測不能の事態は天候にまで及ぼしていますが、こうした苦難を乗り越えて、なんとかベストな状態でインカレを迎えたい。今はただただそれを願っています。

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ボートとは関係ありませんが、今月はじめに悲しいニュースが飛び込んできました。

あるスポーツ選手が競技者として犯してはならない過ちを行い、その処分が告げられる前に自ら命を絶つという悲しい出来事です。

事の真相や事実は当の本人にしかわからないことながら、すぐに死を決断するような悲しい出来事は現代の象徴でもあるように思えました。

『0か100かしかないという選択肢』

私もこのような考えの人間でした。それは個の思いや自責の念が強すぎるからだと自負しています。

でも今は個としての感情だけではなく、他者の視点や、また組織として見た時にどうか、これを考えるようになり、行動や決断にいくつもの選択肢をもつことができました。

人は一人で生きているわけではないのですから。

そして世の中、決して正解は一つではなく、自分の考え方ひとつでいかようにも未来は変えられます。

個の利益を追求するだけでは組織は発展しません。(これは仕事で嫌と言うほど味わっています)

だからこそチームとしてどう考えるか、こうした考えを第一に、今のボート部では部員らにも求めています。

もちろんそれだけ皆にとって、このチームがかけがえのない存在でなければそれにすら値しないことでしょう。

幸い、共に作り上げてくれる部員らや先輩後輩コーチがいてくれます。

そう、仲間がいることもまた自分を顧みる機会になるのです。

まだまだ未熟な指導者ですが、志だけは高く持っています。

これをかたちにすべく、どんなことが待ち受けていようともこの部を日本一の組織にするために頑張るしかない、そう思い直した週末でした。

暑い日が続きますが、皆さまもお身体はくれぐれもご自愛ください。

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