一つでも上を目指すために

いよいよ8月に突入しました。ここから熱い夏本番を迎えます。

世間ではオリンピックのニュースが多く取り上げられていますが、私自身はそれほど関心を持っていません。

どの競技の誰が、、、と特に注目することもなく、そもそもテレビを見る習慣がないのでネット記事や電車の液晶で流れるニュースで目に入ったときに『へー』と思うくらいです。

これほどまでに他の競技に関心をもたない自分がスポーツの指導者をやっていていいのかと思うくらいですが、ことボート部に関して言えば年々、熱が入ってきているのでその点はご安心ください。

さて、週末は戸田のボートコースで東日本選手権が開催されました。

実はこの大会に出るのは久々と言えるくらい今までは敬遠してきた大会です。

その理由はやはり部員らの試験期間と重なることが背景にありました。文武両道を掲げているので、試験期間くらいは学生の本業とも言える学業に専念させたい思いは当時からありました。

もう一方で、2000mのレースであることや、インカレ前の最後のステップという位置づけもあったことから出漕レベルが高いことも見送る要因の一つにもなっていたでしょう。

それでも今はレース経験を一つでも多く重ねることが大切だと今年は久々にエントリーをしたのですが、ふたを開けてみたら出漕数は極端に少ない大会となっていました。

当部が参加したダブルスカル種目に至っては当日の棄権もあってかレースに出てきたのが8艇。そのうちの3艇が当部ですからいかに少ないかが分かります。

それでも出漕した3艇とも普段経験のできない2000mというレースを久々に体感し、土日あわせて2本のレースを経験できたのは本当に収穫となったことでしょう。

結果としても淡路、上野が乗るAクルーが準優勝を果たし、またしても銀色のメダルのオマケ付きでしたから、それだけ見ればまずまずだったでしょう。

それでもレース後の二人の表情、そしてレース後のMTGでの自己採点を聞く限り、決して納得のいくものではなかったのも頷けます。

まだまだ成長途上のクルーであり、課題は多いものの2000mというレースには適応できなかったのも正直なところなのです。

B,Cクルーとして出漕した飯尾や白川も公式的には初めての2000mレースということで経験の浅さを露呈したかもしれません。

それでもここでこの距離を経験できたことは必ず次につながるもので、結果こそ満足のいくものではなかったかもしれませんが、部としてはまた一つ成長できたのだと思います。

さて、この大会を終えて、インカレクルーについてはまだ暫定の状態です。

明日から夏季練習、通称『夏練』が開始されるわけですが、全員揃うのが来週以降となりそうなためまずはクルーが確定しない中での始動となります。

こうした中、何を目標に取り組むべきかを示すための練習計画を作り上げ、昨夜は一部の選手を交えてオンラインミーティングを開催しました。

それこそ東日本選手権での課題はいくつもありますが、2000mのレースで勝負するために必要なこと、これを残り一か月で鍛えていく必要があります。

もちろん細かな技術もそうですが、何より持てる力をしっかりと引き出すことができることが先決だというのが私自身の結論でもあります。

インカレのエントリー表も昨日公表され、当部が出漕するダブルスカルにおいてはエントリーが33クルー。そしてクォドルプルにおいては23クルーと例年通りの数となっていました。

どこの大学もインカレを目指して勝ちに来ることでしょう。

もちろん我々も出ることが目標ではなく、勝つことが目標です。

ですから一つでも上を目指すためにこの一か月間は己の限界を決めないで、死に物狂いで過ごす覚悟を皆にもってほしいと思っています。

泣いても笑っても一度限りの今大会です。後悔なく、やり切ったと言える自信は来年だけでなく、これからの将来にきっと役立つものなのですから。

人は目標があれば必ずたどり着けます。口にするだけの目標になるかどうかは行動すべてが自分次第です。

頑張れ、諸君!と今は静かにエールを送ります。

*本日のワンショットは東日本選手権におけるダブルスカルの決勝Aレース写真です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました