思考が変われば行動が変わる

早くも1月が過ぎ去ろうとしています。2024年が幕をあけて、気付けばあっという間だったと感じるのは、きっと私だけではないでしょう。

どちらかと言うとスロースタータ―な性分です。今年はゆっくりのんびりをテーマに新年から過ごしてきましたが、結局せかせかと動き回っているときと何ら変わらず、振り返ってみれば時の流れはいつだって早く感じるものです。

時間は誰にも平等に与えられるとはよく聞きますが、この限られた時間をどう有効に使って行くかは人それぞれ。そして自分次第なんだと改めて感じます。

ボート部の動きとしては、こちらも試験期間を迎え、部員らからも試験勉強に追われ…という言葉を今年は特に耳にします。

学業あっての部活動ですから、しっかりと成果をおさめ、来月から本格的に始動してくれればそれでいいのだと思います。

さて、今季の目標を明確に掲げたばかりですが、暮れより腰を痛めていた1年生の上野にはっきりと診断名がついてしまい、ここにきての休養を余儀なくされてしまいました。

昨年の入部以降、飛ぶ鳥を落とすかの勢いのごとく、エルゴ記録を更新し続けていましたが、やはり短期間での急成長は体の負担にもなっていたということなのでしょう。

幸い症状は初期で軽いということもあり、この春の期間は治療を中心に行ってもらい、またケガから復帰後に活躍してくれることを願っています。

今回の経験からも個々の体の発達、また成長具合を見ながら、時には休むこと、ケアすること、こうしたことにも目を向けていかねばと私自身も改めて反省したものです。

特に練習前のアップ、練習後のケア、これらの目的を理解せず、ただの作業の一環として行っている姿については、実は以前から気になってもいました。

現在、当部では練習開始前のアップに動的ストレッチを採用しています。

動的ストレッチとは一般的に身体を動かして筋肉を刺激しながら関節の可動域を広げて柔軟性をも高めることを言います。

これはかの有名な駅伝チームからの受け売りですが、本格的な練習に入る前にストレッチで心拍数や体温、代謝を上げることが目的でもあり、ひいてはパフォーマンスの向上、そして怪我の予防にもつながるものです。

こうした動的ストレッチについてなんとなく全員が集まると開始し、なんとなく行っている、これも本来注意すべきことでありながら、見過ごしてきたのも事実です。

我々が行う行動には常にその目的を理解し、考えて行うことを基本としています。それはボートを進めることについても同じだからです。

こうした基礎、基本は常に忠実に、そして正しく行うことについて欠けているのが、今のチームの実態であるのかもしれません。

来月からの練習再開にあたってはこうしたストレッチ一つ、また練習後のケアなどを特に見直していく必要もあるのだなと、今月の練習に参加してみて感じたことでもありました。

また来月からの練習再開と同時にTAのうち2名が海外留学をするため不在になります。これまで交替で練習サポートをしてくれていたTA体制もしばしの間、1名体制となります。

男女という性別特性で語るのは避けますが、当部の傾向に関して言えば『大雑把でガサツな男子漕手群』と『几帳面でしっかり者な女子TA群』に分類されているとハッキリ言えます。

これらは個性であり、ケースによって良し悪しもあるので、どちらが正しいなどと断言するつもりもありませんが、管理という面ではTAのおかげで合宿所の定期清掃や練習以外のマネジメントができているのは間違いありません。

つまりこうした面では先行きに不安も残りますが、逆にこうした機会だからこそ、それぞれに自覚が芽生えることにも期待したいと思っています。

またこの春は3年生については就職活動も入ってきます。ただでさえ少ない部員数が、それぞれ離れ離れになることでより一層、寂しい活動になることも予想されます。

こうした時にこそ、目標を見失うことなく、個々の時間の使い方が重要になりますので、しっかりと意識づけしながらサポートしていこうとも思います。

 

そんなことを偉そうに言いながら、いつのまにやらブログ更新を怠っており、今月の投稿に至っては2回のみと少々サボり気味だった私自身も『大雑把でガサツな男子群』に加えたいと思っています(苦笑。

ちなみに人の性格は中々変えられないとよく言いますが、思考(考え方)はいかようにでも変えられると思っています。

私は学生時代から社会人生活、そしてこの監督業を通じて、思考(考え方)そのものが大きく変わりました。

中でも特に人(他者)に対しての向き合い方が変わったなという自負があります。

変わるには出会い、経験、環境、こうした様々なものが影響します。

そして思考が変われば、自ずと行動も変わってきます。(かの有名なマザーテレサの言葉を勝手に要約しています)

私自身がここまで変わったと言い切れるのは、一人の素晴らしい先輩上司と出会ったからです。

その方とはしばらく会っていません。連絡も自ら積極的に取るわけではありませんが、彼を手本にして人との向き合い方が変わりました。

言わば指導者としての良き手本になるような方でした。

人の話し、声に耳を傾け、それに共感し、見守り支える。たったそれだけのことなのですが、実行できる器量を持ち合わせており、常に尊敬していました。

ですから私自身も競技力だけでなく、部員らの考え方(思考)が良き方向に進むよう、今後も微力ながら関わっていければという思いです。

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