朝晩の涼しさも感じながらも日中の暑さから見ればまだまだ残暑は続きそうです。
今朝も9時を過ぎれば気温はどんどん上がるばかり。午前中と言えど過酷な中でのレースになるなと不安を覚えたもののレースアップする選手らには見ていて余裕すら感じました。
インカレのレース時間に近い今日の東日本タイムトライアルでしたから起床時間、アップ時間、レース時間といずれも本番に向けての試漕にはなったことでしょう。
コースコンディションもスタートから500mほどは逆風が見られましたが、それ以降はほぼ無風で、これだけ静水に近いコンディションというのも久しぶりに見た気がします。
シングルスカルで出漕した鈴木は2000mレースも今回が4回目。
いずれもシングルスカルでの経験ですが、それも随分と板についてきた、レースでもそんな印象が見て取れました。
本人も話すようにスタートは控えめであったものの、序盤から終盤までほぼ乱れないレートで最後までしっかりと漕ぎ切れたことがまずは本日の収穫。
これはさすがにこの夏の成果と言えるだけのもので、リズムも漕ぎ方としても見ていて安定感がありました。
ただ、逆に言えば安定感がありすぎてレース中の強弱がないことで、恐らくラップで見ると500mずつ落ちているのも明白です。
インカレまでの課題はやはり前半からの攻めと道中でのイベント強化となるでしょうか。
もともと鈴木の特徴はUTでこその艇の伸びであり、これにレースピッチでの爆発力が加わればきっとレースでも見どころが生まれます。
明日は1000mレースを控え、ここでどれだけの力を発揮できるかで、残り時間での練習内容も考えていきたいところです。
シングルスカル種目できっちりと結果を出してくれることを期待したいと思います。
ダブルスカルで出漕した鏑木、淡路については戦前の申し合わせとは違い、因縁の相手を前に終始攻めるレース展開。
そもそも今回のレースでの課題、というより行うべきことは別にあったのですが、それを忘れての激漕を見せてくれ見事に1着でフィニッシュ。
レースでの試漕こそ今回出漕の意図もありましたが、それはともかく結果を褒めることにしようと思います笑
5月の全日本選手権、そしてその後、いくつかのレースを経験しながら、ここにきて着実に成長し、進化を遂げてきたものです。
こちらもこの夏の成果と言わんばかりの艇の運びで2000mレースでもしっかりと攻めて、勝負できる下地を作れていることは評価にも値します。
あとは相手に出られた時にどこまでこの漕ぎができるか、未知な部分もありますが、そこは明日の1000mレースを見てみようとも思います。
何より本人たちが確かな手応えを感じ取れているのですからこの勢いと自信はきっと次にもつながることでしょう。
あとは、レース後のMTGでも伝えた通り、勝たなければいけないレースを勝ち切ることこそ今最も必要なことです。
レースでは必ずどこかで勝負に挑まなければなりません。それを試すレースが明日控えているわけですから今日とはまったく異質のものになるかもしれません。
それでも今の二人ならきっちりこちらの期待に応えてくれるかもしれませんので、楽しみをもって明日を待とうと思います。
それにしても土日でまったく別のレースに出漕するというのも不思議なものです。
それでも10回の練習より1回のレースで得られるものの方が多い、と言われるくらいですから、距離の違う2つのレースを経験することが更にプラスに働いてくれることでしょう。
ちなみに明日のレースはシングル、ダブルだけではありません。
吉澤の復帰戦、上野のデビュー戦、そしてTAとの混成ナックルなど、ボート部としてのイベント盛りだくさんの1日になるのです。
全員総力でインカレに向けて弾みをつけていきたいと思います。引き続きご声援のほど、よろしくお願い申し上げます。
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