勝負の夏がはじまります

いよいよ7月が今日で終わります。

明日からは8月、そして当部のインカレまでの熱い夏がいよいよ始まります。

今月最後の週末となった一昨日、昨日と練習に顔を出し、皆の状態を確認しました。

この暑さでさすがに体力の消耗も激しく、午後なんかは16時開始であっても溶けるような暑さで、気が乗らなくてもおかしくありませんが、皆、いいモチベーションを保てているようです。

土曜は自ら動画を撮影しながら、自転車で伴走もして、それぞれの漕ぎを確認。

ダブルスカルについては以前に比べて艇速が上がったのは間違いないのですが、クルーの雰囲気的には釈然としない何かが垣間見絵え、尋ねてみたところドライブにかけて何かが違うというのです。

ビデオを撮影しながら見るというのはあまり細かく見えないこともありますが、傍目から見る分にはそれほどおかしな印象もなかったので、自身で撮影した動画を確認するとその理由にも納得しました。

実は練習に入る前にも淡路のオールが入っていないという指摘からリギングを替えたのですが、そもそも以前に指摘した漕ぎの修正から、また少し微妙な誤差を生む結果になっていたのが土曜日の出来事です。

実際にその場でも彼らにも伝え、上がった時にも映像を見て確認して、それぞれの課題について改めて理解、納得。これを修正していくのが翌日の課題でもありました。

一方で、シングルの鈴木についてもUT(utilization training)ではなかなかの進みが見て取れていたものの少しレートを上げた長い距離になるとその持ち味が一気になくなる、そんな印象を抱きました。

ボートはリズムと艇速がハマれば漕いでいても疲れない、これはおそらく感じたことがある人も多いと思います。

でも鈴木のそれは明らかに疲れる漕ぎで、それを我慢して見るからに辛そうにしている様子なのが一目瞭然でした。

原因はリズムやハンザウェイからのフォワードにあるのですが、こればかりは漕ぎ方そのもので染み付いているため、少し修正が必要です。

ただ、むしろそこを変えれば大きく伸びる可能性もあるため、今一度自身の漕ぎ方そのものは見つめ直すのもこの一ヶ月に必要なことなのでしょう。

全体的に言えることは今一度基本に忠実にということです。

むしろ基礎で教えたことを改めて見直してほしいと、今日は皆にロウイングテクニックを再度送りつけました笑

ファインプレーもなく、単調な競技であるが故に基礎が全ての競技でもあります。

答えは意外と身近にあるもので、そこを見つめ直しながら、強度を落とさず、限界に挑み続ける。この繰り返しでこそ見つかることもあるのではないでしょうか。

日曜にはダブルの二人と再度ビデオ映像を見返し、次週に向けての改善点を確認しました。

その時には土曜日に指摘した点も修正されつつあり、さらなる修正点も映像で見返せていたので、飲み込みも早く、次の練習で改善することができます。

今はスマートフォンで撮影すればスロー再生も容易であり、こういう点でも技術の進化はスポーツを進化させるものだと改めて感じます。

むしろ当部はどちらかと言うと遅れている方かもしれませんが、この夏はこうした点でも、より深掘りしながら双方の確認と修正を繰り返していこうと思います。

私自身も今年の夏は例年とっている夏休みも返上し、平日に極力休みを入れて、練習にも参加しようと思っています。

たかが一ヶ月といえど、日々の練習で小さな発見が今は大きな、改善にもつながります。

レースは一瞬の出来事で勝敗が決することもあります。その時に悔やむことがあるかもしれません。

それでもレースに自信を持って挑み、精一杯やってきたのだから、と胸を張ってスタート地点に向かってほしい、今はそんな気持ちでいます。

そして精一杯出し切った結果、最高の喜びを共に味わえたらと思います。

明日は初日。早速休みを取って朝から練習に参加してくるつもりです。

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