全ての行動に意味を持つということ

酷暑と言えるほどの暑さが続きますね。皆さま、お変わりありませんでしょうか。

こうした暑さではマスクをするのも辛いですが、それでもこれだけ感染者が増えてきているのにもやはり理由があるのでしょう。

最近、少し遠方に行く機会もありましたが、どこに行っても外国人観光客が多く見られますし、夏休みに突入し、更なる移動機会によって、今後ますます感染が拡大されるのも心配なところです。

不要不急、外出自粛やステイホームなんて言葉はすっかり聞かなくなりましたもんね。

さて、こうした状況下の中であっても多くのイベントが予定通りに開催されていくのでしょう。

昨日、いよいよ第50回の記念大会ともなる全日本大学ローイング選手権大会についてもエントリーが締め切られました。

まず本学については男子ダブルスカル、シングルスカルの2艇をエントリー。昨年、シングルのみだったことを考えると2種目にエントリーできたことも一つの成長です。

締め切りを終えた昨日時点でのエントリー数ですが、シングルスカルで40,ダブルスカルで33ですから昨年比で見るとシングルが▲7、ダブルが+4でした。

もちろん数字だけの比較ではあまり意味を持ちませんが、一方で気になるのは本選(予選、敗者復活戦)への通過です。ただし、今年は大会の要項にここ数年行われてきたタイムトライアルについての記載がありませんでした。

これをどう捉えていいのか情報が少なく現時点では分かりませんが、近年の大会形式であればエントリー数が24を超える種目においては水曜日にタイムトライアルを実施し、そこで篩にかけられました。

よって、昨年の本学のようにタイムトライアルを通過できなければ木曜日以降の予選にすら参加できない仕組みであったので、この狭き門は一つの壁でもあったのです。

ですが、今年、ここに掲載がないということは恐らくですが、水曜日から予選を開始し、敗者復活戦にも挑戦できるようになったのだと捉えています。

そもそも、近年のこの方式はよくよく考えてみるとコロナ禍に入った2020年以降に用いられたものです。

目的は大会出漕者数を感染対策上、制限するものであって、感染拡大が続いているとは言え、現在において適用するかと言えば案外そうではないのかもしれません。

いわゆる足切りという点では小艇に関して、公式エルゴ基準の届出制度を設けているので、JARAサイドが望んでいるであろう一定以上のレベルの確保というのは満たされているのやもしれません。

参考までに私が出漕していた当時のインカレのシングルの出漕数を見ると予選出漕者数が56でした。

今年のエントリーは40で実際に出漕してくる数は更に減ると見ていますが、当時より競技人口も増え、ボート部として参入してきた大学が増えた今、エントリー数が減っているというのは、やはりこのエルゴ基準の効果なのでしょう。

余談ですが、私は当時、因縁の相手というのがいまして、毎度の如く予選やら肝心な時に組み合わせで当たるという悲運を背負っていました笑

よってインカレでも見事にその彼と予選で激突し、手の内を見せるまいと敗者復活戦を選んだわけですが、そこで出場した敗復レースでは2位との差が40秒ほどになりました。

これは決して自分の功績を自慢しているわけではなく(汗、要するにレベルに関係なく、誰でも出漕できるということは一つこういうこともあるのだということです。

ですから近年、全日本級の大会はすべてこうしたエルゴ基準を用いたことで、このようなことは滅多におきません。

そういう意味ではJARAの思惑は間違ってはいないのかもしれませんが、エルゴ基準というのは体格の劣る選手にとって不利な条件であることは主張したいですが、それはここではやめておきます。

さてさて、話しは逸れましたが、本学は今年無事に予選出場を迎えることができるのか、引き続き情報を待ちたいと思います。

それともう一つ、今年は新たな試みを行いました。

それは地方からのインカレ参加にあたっての借艇を行うというものです。

これは以前から大学ボート界で話題に出ていたことですが、戸田からの参加組は恵まれている、そう改めて感じたことがあります。

艇の輸送の費用負担は戸田以外の大学には重く圧し掛かるものです。またそれ以外にも長期期間の遠征によって宿泊費や食費等、遠征そのものの費用は大きな負担なことでしょう。

本学も今年、久々の遠征レースを全日本選手権で経験し、戸田以外でのレースの大変さを色んな意味で経験することとなりました。

身をもって体験したことで我々にできることはないかと部員らと相談し、借艇という話しが部員らから出たこともあって、ホームページで呼びかけることとしたのです。

もちろん当部のホームページごときでは反響も少ないでしょうから、そこは有名人でもある結城コーチの拡散力を駆使して発信してもらったところ早速問い合わせがきています。

あくまで当部が使用していない艇に限定しているので、インカレで上位を狙うクルーには期待に沿えないかと思います。

それでも当部ができることをすることで、こうした取り組みがボート界にも広がっていけばという思いでいます。

これは先日の成蹊大学さんとの合同練習でも感じたことですが、ご厚意で合宿所をお借りしたり、交流によって得られたことは数知れません。

こうした取り組みでの友好関係、あるいは当部の選手以外にも当部の艇がインカレに参加してくれるのであればそれはそれで嬉しいことでもあるのです。

たった2クルーの応援だけでなく、仮に貸与することがあればその出漕クルーもしっかりとボート部として応援していくのも楽しみの一つになることでしょう。

現在、艇にはすべて『AOYAMA GAKUIN UNIV. ROWING CLUB』のステッカーが貼られています。

ですが、この機会にROWINGからBOATへのステッカーの貼り直しも進めています。

ボート協会がローイング協会に改名し、当部はボート部へ改名したことはある意味逆行したかのように映りますが、これは間違った選択ではないとも自負しています。

我々は大学や本学の学生らにボート競技が浸透し、PRできることを常に考えています。

ローイングという呼び名は一般的に浸透するとは到底思えず、ボートの方が認知度や親しみやすさがまるで違います。

よってこの先、大会名称がローイングとして続いていくとしても当部はボート部としてこれから先やっていくことに変わりありません。

まぁここでローイングだ、ボートだと論じても、きっと改名については賛否があり、当然賛同されない方がいることも重々承知しておりますので、そこに意味を持っているということだけははっきりとお伝えしておくつもりです。

我々は常に明確な理由と目的を意識しながら、そこに意味をもって行動をしています。それは私の指導方針の根幹とも言えることかもしれません。

今回の借艇、そして改名、すべてに意味があることと信じ、活動以外の点においても皆が理解しながら共に歩んでいけるそんな組織でありたいと私自身は願っています。

普段の練習、練習以外の行動、もちろんプライベートでも自身の行動に責任と自覚、そしてなにより大義をもって取り組んでほしいと思います。

だいぶ横道に逸れましたが(いつものこと)、この夏、青山学院大学ボート部がインカレという大きな目標のもとで、ひと花咲かせてみせようじゃありませんか。

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