たかが道具、されど道具


最近、ブログの更新頻度が少ないとお気づきの方もいらっしゃるかもしれません。

どうも夜になると喘息症状が出てくるので、最近はもっぱら早寝生活が染みついており、どれだけ睡眠をとっても朝は辛い、そんな日々が続いています。

通勤中の日課となっていた読書も少しお休みし、座ったら目を瞑り、静かにして過ごす。そんな日々を送っています。

だったら考える時間もあるはずなのですが、最近は文章があまり出てこないというか、うまくアウトプットできずにいます。これは個人的な言い訳、問題ですよね。

ただ、このブログ以外にも趣味ブログを立ち上げて、そちらは最低週1回を自分の中のノルマ、義務としてこなしているので、勝手に自分で〆切に追われ、書きたい気持ちが薄れつつあるのかもしれません笑

書くことを仕事にしている人は本来の楽しさより、こうした義務感の方が強いのでしょうかね。

さて、今日は活動報告というより艇について少し触れてみたいと思います。

先日、おかげさまで新たなダブルスカルを購入させていただきました。資金は底を尽きかけていますが、これから寄付募集もしっかりと呼び掛けていくつもりです。

ちょうど先週あたりから鏑木、淡路がこの新しく購入したダブルスカルを使い始めました。

ともにシングルスカルでカーボンバックウイングを使用していたのもあってか、そこまで不慣れな様子もなく、割と乗りこなしている印象には映りました。

何より、やはり艇の滑りが違うなというのは傍から見ていても感じます。

またシングルの鈴木についても同じくカーボンバックウイングに乗り替え、これまでの艇より体重設定やリギングまわりの改善が図れました。

つまりは今準備できる最高の条件、環境を整えることができているのです。

たかが道具、されど道具。

技術やフィジカルがなければどんなにいい道具でも宝の持ち腐れですが、乗り替えたことでこうして艇速が変わるというのは乗っていて楽しくなるというのは自身でも経験があります。

以前は艇を入手するのは敷居も高く、当部にとっては縁がないことと思い諦めていた部分もあります。

それこそ私が監督を引き受けた際には国立艇庫の最上段の奥にすべての艇は追いやられ、到底一人では下ろすこともできず、ダブルスカルもフォア、クォドルプルなんてもってのほかという状況でした。

当然、艇についても私が現役当時から変わり映えもなく、この環境下でどう再起させるのかというのは、部員がいないことの次に大きな課題でもあったのです。

そこから時間をかけて、国立艇庫とも交渉し、少しずつ艇のアーム位置を変更してもらい、当時は空くこともなく制限されれていたアーム数も年々増やすことに成功しました。

2013年、当時の国立艇庫への申請していた状況は下記の通りです。

・舵手付きフォア(EATON)2番艇庫・奥・5段
・舵手無しクォドルプル(STARLINE)3番艇庫・奥・5段
・シングルスカル(WinTech)4番艇庫・奥・5段
・シングルスカル(Sykes)5番艇庫・手前・1段
・ダブルスカル(Filippi)1番艇庫・奥・5段
・ダブルスカル(WUDI)2番艇庫・奥・5段

これが2023年、現在の国立艇庫の使用状況は下記の通りです。

・舵手付きフォア(Filippi)2番艇庫・奥・5段
・舵手無しクォドルプル(Filippi)1番艇庫・奥・4段
・舵手無しクォドルプル(Sykes)3番艇庫・奥・2段
・シングルスカルCBW(EMPACHER)1番艇庫・手前・5段
・シングルスカルCBW(Filippi)3番艇庫・手前・2段
・シングルスカルCFW(Filippi)6番艇庫・奥・5段
・シングルスカル(Filippi)3番艇庫・奥・2段
・シングルスカル(WinTech)3番艇庫・奥・5段
・ダブルスカルCBW(Filippi)1段艇庫・手前・4段
・ダブルスカルAFW(Filippi)7番艇庫・手前・5段
・ダブルスカル(Filippi )2番艇庫・奥・4段

艇数は6艇から11艇へと増やしただけでなく、多くの艇をFilippi製として入手し、入れ替えているのでこれだけ見てもこの10年の変 功績は大きかったと自画自賛しています笑

もちろん今回の艇購入に際してもまた艇を買うのかというご意見をいただくかもしれませんが、やはり同じ練習をするならより成果が出やすい環境とさせたい、同じレースに出るならより結果が出やすい環境とさせたい。

それは誰もが望むことであり、こうした環境を整えていくことも指導者としての使命だと考えます。

単に練習しろ、勝て、だけでは部員任せでしかありません。

これを自分ごとと捉え、積み重ねてきた結果が今かたちとなって表れてもいるので、その点は皆さんにもご理解いただきたいと思っています。

もちろん資金援助あっての結果ですので、感謝だけでなく、きちんと結果で返していかねばなりませんが、部員たちもそれだけの努力をしてくれての今ですから、その上で最良の結果を出せるよう頑張ってほしいですね。

努力もせず、技術の上達もなく、道具だけを求めること。これは私の意に反します。

でもあと一歩、何か変わるきっかけが道具にあるのであれば、これこそ機会と見て、投じる判断をしてきたつもりです。

今の部の体制としては恐らくダブルスカル種目を中心にメンバー編成をする時代が当分は続くことでしょう。

昔からレベルの高い種目ですし、ここで結果を出すのは一苦労です。

それでも部内競争を経て、代表の座を勝ち取り、戦っていくというこの仕組みもそろそろ必要な時期なんだと思います。

欲を言えば4人乗り、8人乗りと考える方が多くいるかもしれません。そのためには今の2,3倍の部員数が必要です。

将来的にはこうした体制に変わっていくであろうものの、今の現状はやはりこうしたかたちを取っていくことが最適なんだと思います。

1年生という新しい芽も出てきました。来年はまた来年考えるとして、まずは今年。しっかりと戦っていける体制を整えていきたいと思っています。

今日、明日と埼玉県ボート協会会長杯のレースが戸田のボートコースで開催されています。

所用あって現地参戦は叶いませんが、ダブルスカル、シングルスカルの結果を見て、今時点での手応えとインカレに向けた可能性も感じています。

今はまだ完成する必要はありません。そして、残り一ヶ月で彼らがどこまで成長、変化していくか、本当に楽しみで仕方ありません。

本人たちからもコメントからも自信というか、微かな手応えも感じ取れているようです。

厳しい夏はもう目の前です。後悔なく、最高の仕上げで挑んでいくつもりです。

待ってろよ、インカレ。

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