開かれた競技環境だからこそ

いよいよ梅雨が明けました。これからは猛暑との戦いの日々が待っているのでしょうね。

さて、本日は直近の部の活動について3点報告させていただきます。

まず1点目は先週13日(土)に開催されました関東理工レガッタについてです。

2週間後に行われる東日本選手権にはダブルスカル3艇で挑みますが、この関東理工レガッタはエントリーの期限が早かったことから、当初エントリーしていたダブルスカル2艇とシングルスカル2艇で挑むこととなりました。

メンバーはダブルスカルに淡路、上野の新コンビと吉澤、白川の教育中のクルー。シングルスカルでは鈴木、飯尾がダブルスカルを解体して回ってくれました。

私自身、この日も午前中は仕事だったため予選レースを見ることはできませんでしたが、シングルはいずれも1着で決勝進出、ダブルスカルはいずれも2着で淡路、上野が決勝進出とTAより報告があり、急いで戸田に戻り、ギリギリでしたが、なんとか現地で観戦することができました。。

その決勝レースですが、シングルスカルについては鈴木が2位で、飯尾が5位でフィニッシュしました。鈴木自身は最近はダブルスカルでの練習が多く、久々のシングルでしたが、貫録とも言えるレースを披露してくれました。

レース後、本人のコメントにもありましたが、以前まで後半の失速が目についていたわけですが、東日本夏季競漕でのレース経験で一皮剥けたのか、後半はメリハリのあるスパートを披露するなど成長をうかがわせました。

逆に飯尾については後半こそ失速しましたが、物怖じしない前半の思い切ったレース運びはまさに彼の一つの売りでもあり、エルゴなんかを見ていても調子がいい時はこういうスタイルを見せてくれます。

ボートは前半勝負が鉄則ですからこういう姿勢は大事だなと改めて感じさせてくれるレースであり、両者ともに予選を1位通過したことが良い経験になったと思います。

ちなみに当部は1着至上主義を掲げていますが、やはり中々そう簡単に1着を取らせてくれることはありません。それでもどんな相手であれ、真っ先にゴールする経験というのはできるだけ多く経験してほしい思いもあります。

曲がっていない真っすぐの数字っていいですよね!是非、これに拘りをもって今後も1着至上主義を貫き通してほしいものです。

さて、話しは戻って淡路、上野の決勝レース。こちらはコンビを組んでまだ間もない即席クルーでしたが、両者の力を持ってすれば決勝までは既定路線でした。

結果、こちらも2着でのフィニッシュとなりますが、レース結果というより漕ぎそのものにまだまだ課題と伸びしろを感じさせる内容だけが目につきました。

相手どうこうでなく、自分たちの漕ぎ、レースプランができるまでもう少しかかりそうですが、ある意味、残り2週間でどれだけ改善が見られるのか、期待と楽しみが残るものでした。

またレースこそ見られませんでしたが、吉澤、白川の教育クルーは予選2着で決勝進出を果たすことはできませんでした。

とは言え、先日の付きクォドからダブルスカルに転向し、1000mと言えどもレース経験を再びできたことは収穫であり、こちらも次の東日本選手権に向けてまだまだ伸びしろはあります。

10回の練習より、1回のレースと言えるくらいレース経験は貴重です。もちろん満足いく結果を得られるのはほんの一握りかもしれませんが、レースでしか味わえないボートの面白さもさることながら、多くの課題を見つけることができます。

勉強でも試験がないのに勉強し続けていくことの方がモチベーションを保つのも難しいものですよね。

戸田のボート界では全日本級以外の大会に出ることは御法度と言わんばかりに多くの大学が参加を見送っているようですが、出漕自体に資格もない開かれた競技なわけですから、もう少し『レース』というものを重要視して、全体で盛り上がってくればいいなと個人的には思っています。

 

冒頭に3点報告すると言いながら、1点目で随分と引っ張ってしまいました。。。

続いて2点目の報告ですが、15日(月・祝)にオンラインながら保護者会を開催させていただきました。

休日のお忙しい時間帯にも関わらず多くの保護者に参加をいただけましたこと、改めて感謝を申し上げます。

本来であれば保護者会は毎年開催すべきものですが、前回の2年前の開催から期間があいてしまったのも私の落ち度です。お許しください。

この保護者会の目的は部員らのご両親にボート部のことや、その活動を改めて知ってもらう機会であり、また新入生を迎え入れ、上級生保護者らとの顔合わせを行う機会ともしています。

この主旨にそって、普段なかなか改まってできない部の説明を私からさせていただきましたが、開催終了後には多くのありがたい声を頂戴しました。

部員らだけでなく、こうして保護者会と共にボート部を成長させていこうと近年は取り組んでいます。

スポーツはやはり応援の声が何よりの力になり、励みにもなります。大学生にもなれば生活の中で、我が子の学生生活の姿を確認すること自体、少ないのが現実ではないでしょうか。

それでも部活をすること、競技に励むこと、これは自身の成長のためだけでなく、育ててくれた両親への親孝行としてほしいのが私の願いです。

そう考えると、開かれる大会に参加するボート部が増え、その雄姿を観ようと応援者が増えること自体、全体が盛り上がることにつながらないものかなと思います。

結果がすべてではありません。頑張っている姿こそが普段家庭ではなかなか見られない顔であったり、彼らの今そのものなので、現役生活中は是非できるだけ多く見てやってほしい、そう思います。

もちろんボート競技は戸田のボートコースでいつでもだれでも気軽に目にすることができる開かれた環境なわけですから、試合に限らず見る機会もありますからね。

そして3点目。

関東理工レガッタの終了後、製作依頼していた公式ユニフォームのサンプルがいよいよ出来上がり、初お披露目となりました。

自分なりに色々と拘ったスタイルはボート界にはまだない新しいデザインだと思います。

もちろん色味についても青学らしさと言いますか、今の青学を象徴するフレッシュグリーンカラーを採用し、一目で分かるデザインに仕上げました。

最終の完成はインカレ間際になりそうですが、今年はこの新しい公式ユニフォームを着て挑む初年度となりそうです。

インカレに出るために、そしてこのユニフォームを着るために、是非この夏は悔いのない時間を過ごしてほしいと思います。

 

 

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