今年の梅雨入りは平年に比べて随分と引っ張りました。
そしてその梅雨入り以降、寝苦しい日々が続くのでいよいよエアコンの出番!と思いつつ、こちらもギリギリまで引っ張っています。
急なエアコン使用で体調を崩さないかの心配があるのです。。。
そもそも朝目覚めたときに汗びっちょりの今もどうかと思うものの体温コントロールが苦手な自分はもう少し限界に挑戦するつもりです。(そういえば鈴木もブログでそんなことを書いていたような…)
話しは変わりますが、昨年5月に開催されていた全日本選手権が、今年は6月開催となり、この梅雨の影響がどうあったのか、現地の様子を結局は最後まで知ることはありませんでした。
レース結果くらいはWEBサイトを通じて閲覧するものの、やはり最高峰の舞台ともあって、出漕数は限定されていたのも近年の特徴ではないでしょうか。
舞台を海の森へ移して以降、こうした現象にあるのか、はたまたエルゴの基準タイムがあるからなのでしょうか。インカレとは雲泥の差だなと感じます。
この全日本選手権については先日のブログで報告した通り、当部としては残念ながら当週判断で棄権することとなりました。
それこそ土日とも戸田で練習に参加していると海の森から帰ってくる他大学の選手や艇を見て、悔しさと同時にやはり来年こそはという思いも非常に強く持ちました。
そしてこの撤退を決めたことがダブルスカルの二人にはどう影響するかと心配したものの土日の練習を見る限りでは杞憂に終わりました。
もちろん彼らなりの悔しさも内心あるでしょうが、きちんと目標を切り替えて今為すべきことに集中して励んでいる、そう見て取れたのですから。
幸い、土日に大きなレースが戸田以外で行われているとなると戸田のコースは静まり返っていました。
よって雨や風の影響はあるものの時間帯によっては比較的静水に近い中で練習に取り組めていたのもこの時期としては貴重な機会であり、有意義な時間だったのではないでしょうか。
私自身も久々に土日ともフル参加で、土曜日に至っては自ら水上感覚で何かを掴めないかと午前の練習ではシングルスカルに乗りました。
あまり強度を上げて負荷をかけることは避けようとしていたものの、たった2周を漕いだだけで疲労感いっぱいで、シングルスカルと他艇での負担感の違いを改めて感じたものです。
また午後には1名欠員となったクォドに上級生らを従えて乗ることになりました。
レースを翌週に控え、本番クルーでもない中で、彼らに何を伝えるべきか考えがまとまらない中で漕ぎ始めたわけですが、1周ほど終えた時点で皆の感想を聞いてみました。
すると個々の課題やテクニカルなことばかりを口にするものですからクォドとして練習をする中でどう意識統一をして、何を目指すのかその点を中心にアドバイスをしてみたのです。
こちらもダブルスカル同様に今為すべきことは何か、それを理解してもらう必要があるのだと感じたからです。
これはクルーが決してレースメンバーでなくともクォドで練習することの意義や、各々の練習となったとしても正解にたどり着く練習にしてほしいからでもありました。
この日、技術の改善として伝えた一つの目標はフィニッシュをスクウェアで抜きフェザーをしっかりと合わせて決めるというものです。
特に私自身はストロークに乗っていたので私のフィニッシュ時のオールは皆が見ることができるわけですから全員に意識させるにも好都合でした。
するとさすが上級生ですね。言われてすぐに実践し、そこからハンドルの突き出し、セットポジション、フォワード速度からエントリーまで不思議と改善が見られたのです。
自身の体力面の不安もあるので決してレートを上げたわけではないものの、艇は大きく前進を見せ、最後の半周は中々の艇速が出ていました。
きっとこのスピード感は疲れの中にも漕いでいての気持ちよさ、そう、ボート競技特有の爽快さがあったことでしょう。
日々練習を積み重ねれば重ねるほど、『辛く、長く、苦しい』という印象を持ちがちなボート競技もクルーを変えたり、学びを得られるクルーで乗ると不思議と楽しくなる感覚を持てるものです。
私自身は大学での競技生活でそのような体験をすること自体、そう多くはありませんでしたが、少ない機会の中でも進む艇に乗るのはやはり楽しいものでした。
それこそ結城さんと初めてダブルスカルに乗ったときのことは衝撃というか新しい世界観が広がったような感覚もあり、練習を重ね、レースに向かっていくことが楽しみでもありました。
皆もそんな風に感じられる練習を過ごせていたのか、こうした点も指導の中で見出していかねばならないのだと反省したものです。
私の中でもシングルスカルというのは午前中の練習で感じたことと同様に己との戦いで、自身の向上のために黙々と、淡々とこなすもの。
一方、クルーボートには新たな気付きや発見、そしてクルーだからこその改善ポイントも多くあり、楽しみを見出しやすいような印象もあります。
そう多くはない部員数ではあるものの、その中でもこうした変化は大切なのだと再認識させられました。
ある意味ではこの日の淡路、鈴木のダブルスカルも体調不良からの復帰明けで久々のコンビ結成でしたから、そういう点もこの週末の練習の充実ぶりを感じられる要因だったのかもしれません。
日曜日には陸から練習を眺めていましたが、休み明けと思えないほど、艇の伸びや二人の気持ちよさそうな漕ぎが印象的でした。
一度は目指した全日本ローイング選手権という大舞台を断念しての今。
今週末には規模は違えど、悔しさを払拭する舞台が用意されているわけですから、そちらに大いに期待することにします。
また同じく出漕を予定するクォドについても予想以上に出漕数が揃い、緊張感やレースとしての結果を求められることが吉とでるか、凶とでるのか楽しみな一戦です。
1日に凝縮された非常に濃い大会となるでしょうから、お時間ある方はホームページでレース時間をご覧の上、是非とも足を運んでいただければと思います。
*本日のワンショットは雨で静まり返った日曜日午後のボートコース風景です(閉鎖もないのにこの時期に練習艇がほとんどいない珍しい風景です)
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