親愛なる部員たちへ

いよいよ今年のゴールデンウイークが近づいてきました。今年のゴールデンウイークは長いところでは最大で10連休となるのでしょうかね。

実は私も人生初の10連休に近い休みを取るわけですが、その大半を病院のベッドで過ごすわけですから、まったくゴールデンではありません。

体調に余裕があれば入院期間中にレポート兼ねてブログを更新しようと思ってはいますが、そもそも部活にも参加できないわけですから書く内容がないかもしれませんね。

部員らには申し訳ないですが、一応、先週の練習参加をもってしばらく部活への参加ができなくなります。

その間に次なる大会である戸田レガッタを迎えることになりそうですが、恐らく私はここへの参加がかないません。

このレースには話し合いの結果、全員がシングルスカルで挑むことになり、現在はそこに向けた練習にそれぞれが励んでくれています。

本来、シーズン中にあれこれとクルーを変えたり、艇種を変えたりすることは、果たしてどうなのかという疑問はありますが、それでも今もっとも優先すべきことは個々の成長であるのです。

そのためにも個々の課題に向き合い、かつ、次なるステージへ進むためにもこれが必要だったと思えるものにしなければいけません。

4月に入って以降、部員らの週末はタイトになっています。午前の練習を終えた後、試乗会を行い、また午後には自分たちの練習も待っています。

春練のように午前の練習で追い込み、昼にしっかりと休息を取り、また午後に追い込む、こんなゆとりのある生活リズムに比べると休まる時間もなく、辛いものかもしれません。

それでも忘れてはならないのが、今の自身らの置かれている状況です。

現状からもう一段階レベルアップするには決して練習のみならず、気持ちの面でも自分を律して高い意識をもって臨んでいくことが必要です。

先週、サプリメントを提供してくれている会社から部員らへのヒアリング機会がありました。

私は移動中でしたので、視聴のみで参加となりましたが、そのお話しの中でも、サプリメントはあくまでサプリメントであり、これを飲むことをルーティンにすることで、日々の自己管理や就寝時間を意識することなどの心がけこそが重要であるとのことでした。

まさにこうした自身の生活においての小さな積み重ね、継続性、そしてそれだけ高い意識をもつことがやはりトップアスリートには欠かせないことなのだと改めて気づかされました。

もちろん学業との両立の中で行う部活動は決してトップアスリートではないかもしれません。

それでもこうした意識の差は大学スポーツだからこそ、行動をする、しないでは大きく結果が変わってくるものです。

自分のことを例にあげるのも恐縮ですが、確かに最後の1年間で考えれば私自身も練習以外の面で睡眠、食事、さらには私生活を徹底的に節制した中で、自分を高めていきました。

それは何かを犠牲にするくらいの気持ちで挑むからこそ、逆にここまでやりきったのだから悔いはなく、これでダメならという覚悟を持てていたことが結果として表れたような気もします。

もちろんそれ以上を言えばキリがありませんが、少なくとも周りよりやりきったという自負は、必ず自信となって自分に返ってきます。

ですから、こうした機会に部員らにも今まで以上に練習以外の面でも考えてもらえたらと思っています。

まだまだシーズンは始まったばかりです。それでもインカレまでの残り時間を考えるとこのあたりがターニングポイントになってきます。

今以上に何かを変えるためにも、こうしたシングルスカルでの気付きやきっかけも必要なわけですから、戸田レガッタの後にもう一度、今後に向けての話し合いで自身が目指すべきところなんかについても話し合えればと思います。

 

さて、話を日曜日に戻しますが、この日の午後は新入生を教えるべく、私自身もダブルスカルに乗りました。

こうした試乗機会は極力部員らに任せるつもりでいたのですが、やはりこうした教えの機会は自分にとっても改めて勉強になり、頭を整理できる機会にもなります。

初心者に一から教える方法はいくつもあり、何年教えていてもこの順序の正解は見いだせずにいます。

ですが、今年は特に最短経路ということを意識しながら、伝えるべきポイントを絞って教えていくことが必要だと感じています。今回で言えば漕ぐとはどういうことか、脚を使うとはどういうことか、このあたりを意識しています。

その理由の一つに1年のうちからインカレに出漕させるという高い目標を掲げていることがあります。

もちろんエルゴ基準など、越えなければならない壁はありますが、早い段階で漕ぎ方の要領を覚えてもらい、艇を進ませることや下半身主体の競技であることを特に意識させることは大学4年間で高校からの競技経験者に太刀打ちするには必ず必要なことなのです。

今は上級生らの意識も高く、フィジカル面やエルゴへの取り組みなんかでうまく引き上げてくれます。

ですから前回の投稿でも書いたように今だにはっきりとした意思表示は少ないものの、5月の本入部に際しては是非複数名が入部を希望してくれるといいですね。

特に夏前にある程度、同じ練習をこなせるだけの下地さえできていれば、インカレ出場も決して不可能でないと思い、私もそれこそ退院後には自身の体力回復を図りながら、共にやっていくつもりです。

そんな楽しみを想像しながら初めての手術、入院生活への不安を取り除こうとしていますが、きっと何事もなく、無事にまた返ってくるつもりです。

しばらく留守にしますが、きっと部員らはこの間も互いに高め合い、目標に向けて邁進してくれることでしょう。

それが今の部の姿であり、親愛なる彼ら、彼女らでもあるのですから。

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