ここ最近になって、まるで春の嵐と言わんばかりの強風が吹き荒れています。
普段はあまり外出することなく、室内で過ごしているわけですが、風が強いことは音を聞いていればわかるくらいに吹き荒れています。そんな時はきっとボートコースでも吹き荒れているのだろうと想像もしています。
すると部員らからもここ最近はエルゴばかりを行っていると憂鬱そうな報告もありました。
それでも昨日は多少の風は吹きながらも午前中は乗艇練習ができるくらいのコンディションでした。この日は祝日ということもあって、私も久々に土日以外で練習を見ることができました。
そして、さすが祝日というだけあって社会人クルーを多く目にすることができました。
普段、私は日曜日の午後に乗艇練習を見るわけですが、その時間帯にコースに浮かべているクルーは決まってもいて、そうあまり多くはありません。
ですがこの日はジャパンオールの艇も同じ時間帯で練習していたので、外から見る我々なんかにとってはいい刺激にもなります。
そもそも日本を代表するチーム(クルー)が同じ練習場で目にすることができるというのも考えてみると不思議なものですよね。
通常の競技でも有名選手がいれば目を引くのと同じで、こうした日常でお目にかかれるのもこの競技の特徴なのかもしれません。
そして幸いなことにこうして当部のクルーと見比べてみることで、課題も浮き彫りになるわけですから、陸に上がった部員らにはこの日、目で見て感じたことをそのまま伝えました。
このブログでも何度か書いたように、特に今の鈴木、淡路のダブルスカルについてはこの時期にしては中々の完成度だと思います。
ただ、やはり上級クラスのクルーを目の当たりにすると改善できる点はいくつも感じ取ることができ、今の今すぐにとはいかないものの中長期での改善ポイントも見つかりました。
そういう意味でもこの日は収穫のある練習参加でした。
また、この日は2名の部員と久々の再開も果たしました。
1人は留学していたTAの咲果ちゃん。そしてもう1人はケガの静養で実家に帰省していた上野です。
しばらく部を離れていた二人ですが、懐かしさというよりは二人がここにいることがもう当たり前のように思え、戻ってきてくれたことに嬉しさを感じつつ、部がまたいつものような賑わいを取り戻すことに安堵しました。
それくらい少数での決まった顔ぶれに今では違和感を覚えていたということなのでしょう。
ほんの数年前は数名でしか活動していなかったのが、人数が増えると感覚も麻痺し、欲も増えるものなのですね笑
やはり人が多くいてこその部活です。だからこそ大所帯と言える20名超えを目指してこの春は勧誘活動も頑張ってもらおうとも思います。
さて、先週末はここ数年の自分のテーマである定期的な帰省をしていたため、練習に参加できませんでした。
その間、戸田で過ごす部員らは外部からの教えを乞う機会に恵まれました。
一つは淡路が全日本大学連盟が企画する合宿に参加したことです。昨年からはじまったこの企画ですが、当部としては今回はじめて参加することとなりました。
この合宿は代表選抜のような上級者に限定された通常のスタイルとは異なり、「もっと強くなりたい」、「もっと速く艇を進めたい」と思う者が集う場として、全国から参加者を募って行われたものです。
ですから学生生ローイング全体のさらならレベルアップを企図しており、強化委員会が旗を振り、こうした取り組みが行われることで横の連携が広がりつつあるのも嬉しいことですよね。
実際に参加した淡路からも地方の学生と話す機会や、練習の中身においても大変いい経験になったと報告があり、こうして得た経験、学びをきっと部にも還元してくれることでしょう。
実際に中央大学に合流させてもらってからの淡路はフィジカル面だけでなく、技術的にも大きく進化しているのが、普段の練習でも見て取れます。
細かな技術は苦手な一面もありますが、考える癖がついてきており、その結果が今の漕ぎにつながっているのでしょう。
こうした外での学び機会は本当に貴重ですから、来年も同様の企画があるようであれば、下級生らにも是非参加してもらうおうと思います。
そして、逆にこれに取り残されてしまった鈴木、飯尾はと言えば、、、昨年、社会人での競技生活を終えた某選手がいいタイミングで指導に顔を出してくれました。
この日はエルゴ練習だったため、陸での指導となりましたが、指導内容を智帆ちゃんが動画で送ってくれ、その内容を私も後から確認することができました。
すると今このずばりのタイミングでの指導内容で、分かりやすい例えを用いて、丁寧にレクチャーしてくれていたのです。
彼は大学から競技をはじめたということもあって、うちの部員らと同じ境遇です。そこから大学で日本一の栄冠を手にし、社会人に進んでからも数々の功績を残しました。
よって、多くの経験を得ながらもこうして未経験の大学生目線におろして、説明することにも長けている、それくらい優秀な選手ですから、改めて聞いても『なるほどな』と思えることが多くありました。
とは言え、これを実践することが難しいわけですが、こうした学びを生かせば各々の課題克服が見えてくるはずです。
彼は今後、戸田の地を離れ、ボート競技からも少し遠退くかもしれませんが、時折足を運んでもらえるようお願いしておくつもりです。(本当にありがとうございました)
この日は夕方のトレーニングにも参加し、どんどん負荷が強くなるメニューを皆でこなしました。
『こなす』という言葉がきてしまうくらいに負荷に耐えることをしてしまいがちですが、やはり苦しい中でもボートの動きにつながら部分に関しては頭の中に意識することが必要と感じます。
普段何気ない行動の中でもボートにつながる動きは実は多く隠されています。
そういった点を意識できるか、はたまた道具をどう扱うかなど、まだまだ考えるべきポイントも多くあるはずです。
私自身、ほとんど我流で行ってきた人間なので、正直言って、ボートに関してもそこまでの知識は持ち合わせていません。
それでも自ら考えることだけは怠りませんでした。もちろんそんな考えだけで戦えるほど、甘くもないので、今回のように外部からの指導機会をなるべく多く作る必要も感じています。(むしろこうした環境作りこそが務めだと思っていますので)
そして自らもまた学ばなければという思いから、今年は上級コーチ(公認コーチ3)の講習にも申し込みをしました。
今後はスポーツ界全体に指導者の資格が求められる当たり前の時代にも突入します。
私自身だけでなく、この部の卒業生にも一定のサイクルでこうした資格を取ってもらうことなんかも部の育成、発展に必要なことと思い、推奨していこうと思います。
そのためにも今の部員らにもしっかりと考えること、教えることを癖づけるよう学んでいってほしいと思っています。
今週末はいよいよ激励会です。主役は部員らながらも久々に卒業生らに会えるのを楽しみにしています。
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