自分ごと化できる組織へ

あれよあれよと時間ばかりが過ぎていく毎日です。シーズン終了で一息と思いきや、今年も残すところあと僅かとなりました。ここのところブログ更新が滞っていると思っている方も多いのでしょうか。いつしかブログのページビュー数が開始した当初に比べ、おかげさまで飛躍的に伸びてきております。そんな状況に相反して、更新が滞るのは本当に心苦しいばかりです。最近は頭と気持ちが付いていかないことが多く、心身ともに疲労を感じているのも事実です。

それに追い打ちをかけるようにコロナの第8波の入口はもうそこまできているようです。身近でも感染したという話は日常茶飯事になってきており、このままクリスマス、年末年始となるとピークは1月の中旬頃でしょうか。一か月先にピークがくると考えるのも末恐ろしいものがありますが、このブログを読まれている方はどうか健康にはお気を付けてお過ごしください。

さて、東日本新人の歓喜から、世間ではすっかりワールドカップブームで熱狂の渦に包まれていました。元来、他のスポーツにあまり関心がない私ですので、今回も結果に特に一喜一憂することもなく、静かに観戦していました。それでも勝って歓喜を上げるという意味では、やはり勝負事は勝たなければ面白くないのだと改めて実感もしました。

自身も大小問わず大会で優勝と言えば一度切りしかなく、1という曲がっていない数字を追い求めていくことが当部にとっても変わることのない永遠の目標なんだろうとも思います。先月の結果はそれはそれで満足いくものでしたが、ゴールした瞬間にガッツポーズを決められるのは1クルーだけなわけですからね。

さて、そんな当部では冬シーズンに入り、平日は固定曜日に各自で、週末には全体で、練習を行いながら早二週間ほど経過しました。依然として土曜の午後だけしか参加できない私にとっても彼ら彼女らと顔を見合わせるのはトレーニングを入れて週2回程度です。来季へ向けて目標が少しふわっとしている現況ですが、各自が課題とすること、そしてやってみたいこと、それを主体的に取り組めるよう、少ないオフシーズンの貴重な機会だと過ごしてもらっています。

そんなあまり変化のない部の動きに一つ明るいニュースが。
先月の試合にも見学に来てくれていた女子学生が漕手として入部したいと名乗り出てくれたのです。それこそ女子漕手と言えばいつ以来でしょうか。私が監督を務めてからも過去に数名は居たのですが、女子一人の環境であることが大きな理由だったのか長くは続きませんでした。ですから最近では受入れ自体にも消極的で、あまりPRもしていなかったのが正直なところです。それでも現在の環境の中で申し出てくれたというのは、今までとは何かが違う、そんな淡い期待も持っています。

早速、先週末はお試し体験パート2と勝手に銘打って(試合見学ついでに体験を済ませていたので)、今回は私自身がダブルに乗せて体験をしてもらいました。お試し体験はこれまでもずっと担当してきていますが、いつもと調子が狂うのは相手が女子だったからなのか、何から教えようかと戸惑いました。
そんな自分の教え方が影響したのか彼女自身も初めての二本オールを扱うのに苦労していましたが、時間をかけてある程度のかたちとなったところでこの日は体験を終えました。

この女子部員については改めてこのブログでも紹介するかもしれませんが、当面の間はトレーニングも含めて体験入部と位置付けて指導をしていこうと思っています。春の合宿まで互いの本気度も含めて見極め期間になることでしょう。

またこの機会にこれまで新顔登場で真っ先に指導していた私に代わり全体でフォロー、教育していく体制の構築が必要だと改めて気づきました。私自身が以前のように当たり前にいることも今では少なくなり、春には恐らく多くの学生が見学に来てくれることでしょう。これは数の理論での推測に過ぎませんが、部員が1名居れば2名増え、3名居れば更に倍という具合に今はこの流れが続くと見込んでいます。もちろんそれは嬉しい悲鳴でもありますが、そうなることを踏まえると教え手は多ければ多いほどいいのです。

監督がやってくれるを当たり前にせず、それぞれが自分ごととして捉え、ボートを体験させ、入部してもらう、これこそがまさに本来の姿なのでしょう。以前にも述べてきたように教えること自体が、自らにとって何よりの勉強なのです。もちろんTAも然りで、初心者を乗せ、バランスを取ってくれるだけで大助かりになるわけですから、ここから先は春を見据えて部全体で育てていくという本来ボート部としての当たり前を築き上げる機会にしていきたいと思っています。

中には自身の練習の時間が削られると思い、下級生に任せっきりにする大学やそういった文化も往々にしてあることでしょう。ですが、何事も自分ごとと捉え組織の強化、発展のために皆が当事者意識を持てる組織はやはり強いと思います。このミッションを各自がどう捉え、こうした発想の転換ができるかが未来のボート部へ向けて目指すべきところなのでしょうね。
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