課題解決に向けた再始動

ご無沙汰しております。全日本新人以降、すっかり更新が途絶えてしまいました。

この間、部員らも今季に入って初となる休暇に入り、私自身はと言えばシーズン終了に合わせたわけではないですが、週末はそれなりに仕事関連の予定もあったため、気付けば間隔があいていたというのが正直なところ。

ですから、監督としてもようやく来季に向けて再始動したのが、まさに先週だったのです。

部員らはひと足先に平日練習から開始してくれたわけですが、来季に向けての方向性を話し合う機会も取れなかったため、週末前のちょうど金曜日にオンラインでミーティングを実施しました。

22時からの開始と遅い時間帯ではありましたが、逆に結城さんも都合をつけやすかったと参加してくれました。

多くのことを犠牲にしたコロナ禍で一番の収穫はやはりこうしたオンラインミーティングが確立されたことでしょうか。そのありがたみを今改めて感じているところでもあります。

もちろん当時に比べればオンライン会議や在宅勤務というものは減少傾向にあるのかもしれませんが、ビジネスにおいても経費や時間の節約に欠かせないわけですから、我々は今後も重宝していこうと思います。

余談ですが、最近ではゲームでもオンラインプレイが主流のようで、小学生でも9時頃まで自宅で友達とオンラインでつながってゲームができてしまう時代です。もはや彼らの当たり前は私(たち?)にとっての当たり前とは次元が違います。

スーパーファミコンの4人プレイに興奮していた私からすれば凄い時代だと感心する反面、将来、こうした時代を過ごしながら成長してきた学生らを相手に先々指導していくことにある意味、戦々恐々としているのも事実です笑

近い将来、集合することなくオンライン上で例えばエルゴ練習するのが当たり前のような時代もくるのでしょうかね。

また、こうした時代の恩恵を受け、オンライン上ながらミーティングで集まることができるのは艇庫を持たない我々からすれば本当にありがたいものです。

戸田の環境で艇庫を持たないことは一見不利に見えるかもしれません。それでもこれからの時代、コンプライアンスという名のもと、合宿形式が当たり前ではなく、通いこそ当たり前の時代になると私自身はそう信じています。

こうした中、今できる最大限のコミュニケーションや運営を行うことはある意味で時代を先取っているというくらいの気持ちでいるのですから、ボート界にも是非証明してみたいものですね。

なんだか本題を忘れてしまうくらいに横道に逸れてしまいました。

 

さて、この日のオンラインミーティングのテーマは年内の練習方法、また来季に向けてのクルー編成方針、そんなところでしょうか。

オンライン上であっても皆の顔を見ながら、それぞれが考えていることを口にしてもらうことで、ある程度、確認することができました。

今季を通じて特に感じたことはやはり昨年以上に他校との交流が増え、練習もご一緒させていただく中で大きな刺激を受けたという事実です。

そして図々しくも当部の選手らはそういった時間を経験することで、選手として、また人としても大きな成長につながったのは言うまでもありません。

ですから、当部だけで練習することも当然必要ですが、今は外からの刺激や影響をもらいながら練習していくことが、この時期のモチベーションを保つという意味においても必要だと感じています。

鎖国がちだった私の反省しかない現役時代に比べ、今はどこも門戸を開き、戸田という環境下においてはこれが本来の姿と言えるような時代にもなってきています。

まさにインターネットやSNSなどコミュニケーションの普及とともにこうした垣根がなくなりつつあるのも現代における特徴の一つなのでしょう。

また、来季を考えていくうえで選手個々の課題は当然抱えていますが、部の運営面においても同様です。

その課題の一つに練習時間の制限による選択肢の少なさがあげられました。

これまではコース閉鎖があればその影響をもろに受け、全員が通いである当部であれば尚更、閉鎖に伴う早朝練習も不可能であり、練習の選択肢は極端に狭まっていました。

ですから土日に2モーションを予定してもコースが一日閉鎖となる場合、戸田に来てエルゴを午前、午後としなければいけない状況というのもあまり好ましくありません。

これを回避するには時間に制約のない荒川での乗艇が不可欠なのですが、小艇を中心とした当部では、蛇行した川での練習をリスクと捉え、中々そこに踏み込むことができませんでした。

それでも今後は少し趣向を変えて、新たな分野にもせっかくのこの機会に挑戦してみようと発案し、今秋からはスイープを取り入れていくことにしたのです。

実際に日曜日は一日コース閉鎖であったため、本来であれば乗艇が難しかったのものの、付きフォアであればと午後の練習は川だし乗艇をしてもらいました。

もちろんスイープ種目ならではの体の動きに戸惑いや不安はあるものの、こうした選択肢を増やすことさえできれば水上のテクニックを磨く機会はこれまで以上に増えることになります。

そういう意味でもまた一つ新しいステージに向けて、いいスタートを切った週末でもあったのかもしれません。

ちなみにこの日、使用したスイープオールは過去のブログでも書いた通りウッドグリップの年代物です。

もちろんこれを新たに4本揃えるとなるとまた資金のお話になるので、今はこの年季の入ったオールを愛用しながらお試しで取り組んでいくしかありません。

思い起こせば7,8年前くらいでしょうか。玉虫が当時、主将だった頃にお花見レガッタに付きフォアで出漕するなんてこともさせたことがありました。

当時、同じレースに並べるクルーにウッドグリップを見られ恥ずかしかったと皆が口にしていましたが、諸先輩方の血と涙?汗?のしみ込んだオールでまたチャレンジするのも悪くありませんね。

移り変わる時代の中にあっても諸先輩方が歩んできたスイープ種目にまたこうして向き合うのもきっと何かの縁なのでしょう。

この日、乗艇を終えた後の彼らも初回でいきなり難しそうな表情を浮かべていましたが、スイープを取り入れたことがマイナスに働くことは皆無です。

ですから、これに懲りず、私自身もまた一から教えていかなければいけない、そんなことを考えさせられた練習再開の日でした。

来週末には恒例となるクリスマスレガッタが開催されますが、今年もエントリーを済ませました。

シーズン期ほどではないにしろ、納会含めて今後のイベントも控えていますからしっかり活動状況もここに記していかねば、と今回の投稿をしながら改めて感じた次第です。

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