5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)のススメ

国内の感染者数が増加の一途を辿っています。至る所で救急車の音が聞こえ、明らかに要請件数は増えています。医療機関に勤める身としては、それでも受け入れには難航しており、さまざまなギャップが存在します。世界的にみればもはや5類相当の扱いとなったコロナをいつまで2類として取り扱うのでしょうか。

ボート界においても各大学内で感染が広まっているという声も耳にしました。9月のインカレ、そしてその先の新人戦、いよいよ影響が出てくるのではと不安は尽きません。それでもこれからが再スタートですから日常生活と感染対策を両立していかねばと思うばかりです。

当部も今週2日(火曜)からいよいよ合宿インです。モーションは例年同様の10モーション。メニューや時間も大方決めて、ようやく今日みんなにアナウンスしたところです。試験期間含め私自身も今月は少し体を休めることができました。

最近は朝起きて仕事に向かい、帰って寝たらまた仕事、そんな日々が続いていて、ゆっくりする時間を中々もてずにいました。でもこの数週間はおかげさまでゆっくりできましたから合宿インと共に部活の方でもエンジンをかけていこうと思っています。

また、本日は初の保護者会という企画をオンラインで実施しました。マネージャー含む部員全員と選手の保護者にご参加いただきました。レース観戦では何度かお会いするもののボート部についてきちんと説明をできていなかったこと、また改めての顔合わせ機会を持て、非常に有意義な時間でもありました。

このコロナ禍にあってボート部のOB会活動は停滞しています。致し方ないとは思うものの、やはり選手へのサポートや応援があってこそ励みになります。ですからこれを機に、定期的な情報発信や交流機会を増やしていければと思っています。

また、今日は合宿インを前に自転車やビデオ撮影用のバッテリーを新たに購入するなど、自分として溜め込んでいたことを大急ぎで片付け、それらを持参しながら恐る恐る合宿所にも久しぶりに足を踏み入れました。しばらく見ていなかったのでどうなっているかと確認しましたが、大きな変化もなく安心したものの、それでも潔癖気味な自分にとっては気になる状況であったため、ついつい掃除を開始してしまいました。

思い起こせば、監督就任後に借り上げた一軒家を清算したのはちょうど1年前のことです。あのゴミ屋敷の悲劇を繰り返すまいと心に誓い、今度は休憩用のアパートを借りて早1年が経過しました。ここに移転したことは本当に多くの効果がありました。

コースから近いことで、試合中の休憩スペースにも活用でき、荷物を置いたり、着替えにも最適です。また学生らは授業に向かう前に立ち寄りシャワーを浴びることができ、今では随分と重宝しています。使用する上での約束事として宿泊するなど、居心地が良くなりすぎることは私物化する恐れもあるので、なるべく控えるようにしてきましたが、これらも今後は改めて見直すことも検討しようと思います。

そもそもこの部で学んでほしいことの一つに、なにごとも自分ごととして考えてほしいという思いがあります。自分たちが良ければそれでいい、そうでなくて、合宿所の運用もそうです。次に使う人のためにどうするか、何のために清潔を保つか、当たり前に行動ができるように育んでいかねばなりません。

そういう意味では監督が率先して、清掃するというのもなんともおかしな話ですが、どうもこれは性格なので仕方ないと割り切っている自分もいます。それでも皆が意識して、そう行動できるように促していくことが必要だとも考えながら帰路につきました。まさに5Sの習慣化を部活動を通じて学んでほしいというものです。

また、艇の扱い、オールや備品の扱いにしても少し雑になり始めてくる時期です。ボートは特に何を購入するにも高額なものが多く、修理一つにおいても手間とお金がかかります。自分でお金を貯めて購入したものであれば大抵の人は大切に扱います。使っていくうちに買った時ほど大事にしなくなるのが人の常かもしれませんが、こうした継続して保つということは伝統、文化として築き上げていく必要もあるのです。また道具の扱い方、手入れの仕方、こうした基礎を私も含めて学び直す良い機会なのでしょうね。

今月半ばにはオックスフォード盾レガッタへ向けた混成クルーで出漕させるため、新人の淡路くんを他大へ送り込みました。初のスイープ、初のエイト、いきなりのことに言葉も何もまったくわからず付いていけなかったと後から聞きましたが、こうしたことも教え足りないのが今の現状です。

以前に比べて時間が限られているのは言い訳にしかなりません。学生らが何不自由なく、活動できるよう、こうした細かなことも対応していくことが私自身のこの夏の課題ですから、この日の掃除は私なりの懺悔と、気持ちのリセットも込められていたのかもしれません。

とにもかくにもここから再始動です。今年はどんな夏、秋が待ち受けているのでしょうか。おそらくそれぞれが課題と目標を明確にしていることですから、成果をあげられるようしっかりとサポートしていこうと思います。

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