水の上という不思議な感覚

毎週ブログ更新を楽しみにしてくれいてる人がいたらごめんなさい。基本は土曜に更新を心がけていることは以前にも触れましたが、昨日は疲れ果てて帰宅してから撃沈するかのように寝床についてしまいました。1日遅れとなった今日、ブログを書こうとPCを開いてみましたが、昨日のPV（アクセス）が異様に高い数値でした。

あまり数値に拘らず、自然体で書くことを意識しているためアクセス数もほとんど見ないのですが、今月の推移を見てみるとやはり土曜が突出していることに気づきました。もしかしたらですよ、自惚れかもしれませんが、土曜の更新を楽しみにしてくれている人がこの世のどこかに多くいるのかもしれませんね。もしそうであればこんな拙い私の文章を読んでいただきありがとうございます。

それでもこうしてボート部の今を綴るという当初の目的はもちろん、日々の些細なことでもこうして書けるというのは自分にとってもプラスになることはとてもあります。もちろん、仮に楽しみにしてくれている方が居られればそれはボート部の活動を気にしてのものでしょうから、他愛もない私の日常は少し余計かもしれませんが、少しは皆さんにとっても有用な情報などを発信できるよう努めていきたいと思います。

さて、先週に明るい話題と前触れしていたわけですが、SNS上でも報告があったように昨日、久々に試乗会を開催し、3名の新入生が体験に来てくれました。新歓活動もここ最近はめっきり音沙汰なしで、大丈夫なのだろうかと不安は募るばかりでしたが、このGW明けの時期は授業のサイクルにも慣れはじめ、サークル等の活動への見切りなどから新たな需要も出てくる頃かとは思っていました。でもだからと言ってボート部にたどり着くのも至難の業で、だからこそ勧誘時期のビラ配りや日頃の定期的なSNSでの発信が重要となってくるわけです。幸い、部員らが地道に活動してくれた効果もあって、今日が実現したわけです。

また今週末は久々に閉鎖もなかったことでコースを使用しての試乗会ができ、途中、雨に見舞われたのは残念でしたが、ボート競技でも最も印象に残る初水上を体験してもらうことができました。ボート競技を体験したことがある方は皆、恐らく初めての水上が最も印象的だったのではないでしょうか。自分でオールを漕いで艇を進ませることもそうですが、やはりこれだけ水面に近い距離感で浮かんでいることや、艇が進んだときのスピード感を体験し、そこで初めて魅力を感じるのだと思います。普段、練習、練習で漕いでいるとこの感覚を忘れてしまい、ただただ辛いことに目が行きがちですが、この時の感覚を伝えることこそ試乗会の醍醐味でもあるのだと思います。

また部員らもこれまで直接、初心者に教える機会も少なかったのですが、昨日はそれぞれがそれぞれの立場で乗る前や乗った時に丁寧に指導しているのを見て、うちの部もようやくここまできたか、と嬉しくもありました。試乗会は新たに体験に来た学生を楽しませることはもちろん、自分たちにとってもボート競技の醍醐味を再認識する機会にもなるので、これからも毎週末に開催できるようしっかりPRしていけるといいですね。

そして昨日は先日のオオタニさんに続いて、その同期の森先輩がまた足を運んでくれました。彼は以前にこのブログを管理しており、現役最後のメッセージでも卒業後もたまに顔を出したり、なんらかの形で部に関わっていきたい、そんなことを綴ってくれていたので、それを有言実行してくれています。当然、着替えも持たず、試乗会のことも聞かされてはいなかったでしょうけど、急にダブルでの体験をお願いしたところ快く引き受けてもくれました。（森、ありがとう🙏）

思い起こせば部が再起するにあたっても多くのOBが毎週末、サポートで足を運んでくれ、新入生との試乗会にも快く対応してくれていました。あの時があるからこそ今がある、その感謝の気持ちは今でも忘れていません。ただ、こうして自分達で、思いや伝統を紡いでいくこともこれからは大切なことであり、部の成長を垣間見る瞬間でもあります。

そして、最近ではいくつかの大学と合同練習の機会を持ちますが、部員が少ない大学では決まって若手OBのサポートが強くあるのを感じます。それだけボート部という存在が居心地が良く、好きだからこそ成り立つものでしょうけど、当部も巣立った若手のそれぞれが忙しいことは重々承知しながらも、後輩たちや部の発展のために少しでも力を貸してくれるともっともっと盛んに繁栄していくのでしょう。そこは彼ら自身がどう思うかが重要ですが、私をはじめ部員らはいつも待ち望んでいるということはここで伝えておきます。

もし何かに迷ったり、躓いたりすることがあれば遠慮なく思い出の場所を訪ねてきてみてください。ここにはきっと今でも皆の居場所や懐かしい情景が存在していることでしょう。そして、懐かしいついでに久々のボートを体験してみればいいのです。自らが初めて体験したあの時の感動、水の上の不思議な感覚がよみがえり、多くのことを水に流してくれるかもしれませんね。