世間はゴールデンウィークに突入し、長い人は10連休と言われています。仕事柄、連休とはいかずカレンダーの赤い日だけが休みの私は気分こそゴールデンウイークですが、勤務と休みを繰り返す日々にあまりゆっくりはしていられません。とは言え、この一か月走り続けた疲労は蓄積されているので、こうした時間自体を有意義に感じています。
そしてこの期間の当部の活動も先日は三大学対抗戦に招待参加させていただき、ここには鏑木・吉澤が初のコンビでダブルスカルにて出漕。二人にとっても初の2000mというレースを体験するには良い経験であったものの結果は力及ばず3艇中の3艇に終わりましたが、レースを終えての課題や次への布石となる経験は大いに収穫のあったものと言えます。
また中1日を挟んで本日は戸田レガッタが開催され、今度は二人がそれぞれシングルスカルで出漕をしました。(鈴木は怪我のため出漕を断念)
先月のお花見レガッタ以降は、それぞれが目標を持って、ここに挑むと決めて取り組んできたわけですが、その成果を感じられる結果となったか、初日を終えてはまだ半信半疑です。
鏑木はお花見レガッタ準決勝進出で幾分自信を付けてきたものの、本人の中での手応えはまだまだのようでレース前から不安を覗かせており、予選を終えての結果は組の3位でフィニッシュ。全体のタイムでも7番手とA決勝進出を逃しましたが、自身初となる4分切りの3分51秒台は少なからず一つ前進したと言えるでしょう。
その2組あとに行われた吉澤については不安と期待が入り混じり、現時点でシングルスカルでどこまで漕げるのか未知な面もありましたが、スタートからテンポよく漕ぎ出し、思った以上のレートをキープしながら1000mを漕ぎ切りました。こちらもタイムは4分5秒台とまずまずの記録に明日への変わり身も大いに期待が持てるものでした。
こと吉澤に関して言えば、昨秋の新人戦が同じくシングルスカルでの挑戦となりましたが、そこはレースで漕ぎ切ることだけを目標に据えたわけですが、それから約半年。こちらが思った以上の快漕で、30オーバーのレートを維持できていることの成長を見て取ることができました。
ボートはコンディションに左右されるため一概にタイムを基準とはいきませんが、やはり4分を切ることが一つの目標になるとするとあと一歩という結果も彼の成長の証しとし言っていいでしょう。
またレースは相手あってのものですが、今大会で言えばタイムもこれからに向けた判断材料の一つとなりそうで、特に吉澤に関して言えば4分を切るために必要なことは、単純計算で毎本16センチ艇を伸ばしていくこと、これに尽きるわけです。この16センチをどう考えるか、そこがポイントですが、これは恐らく今持っている力を発揮すれば十分可能なことでもあります。
テクニック面での技術が明日までに改善されることはほぼ皆無に等しいわけですが、今日より毎本16センチ進めることは意識すれば何ら難しいことはありません。ボートは出力を自らの意志で加減できます。攻めようと思えば攻めることができ、弱気になれば守りに入ることもできる競技です。貪欲にただ艇を進める意識を持つだけで、タイムを大きく縮めることができるということをまずは証明してもらおうと思います。(この続きはまた明日の試合結果後に取っておきます)
コメント