長いようで短いゴールデンウィークが終わりました。連休最終日となった昨日はあいにくの雨空。ここのところ陽気で汗ばむ日が続いていましたが、この日は気温も下がり、練習にも支障をきたしました。そして連休明けの今日も雨のスタートとなったので気持ちの重い週明けとなった人も多いでしょうね。
私自身も所用ですべての練習に参加できたわけではありませんでしたが、それでも部活に始まり、部活に終わったような日々でしたので、少しばかり疲れを感じる週明けでした。ただ、この疲労感は肉体面というより、休み明けという精神面の影響もあるのかもしれませんけどね。
昨日、午前の練習は春のお花見レガッタ以降、少しばかり遠ざかっていたエルゴ測定を現状把握というかたちもあって実施しました。結果、誰も記録更新とはならなかったものの安定したスコアを発揮していたので、これはこれで目的通り、今の平均的な力を確認することはできました。
それでも体が思うように動かないと口にしていたので、選手らにとってもここ最近のレース疲れがもしかしたら残っていたのかもしれません。個人的にはレース感がある方が、記録は出やすいと考えますが、これには個人差があるのかもしれません。
ただ、ここで立ち止まっているわけにもいきません。今季を戦っていく上では、まだ記録としても目標を達成していないので、継続的にまた測定を実施していくつもりです。そしてそれは今取り組んでいる課題の成果を見て取るという意味でもきっと効果測定になるのだと思いますので。
また、この日の午後、当初の予定では乗艇練習でしたが、午後から雨脚も強まり、気温も下がっていたこともあって再度エルゴでの練習に切り替えました。この雨で予定されていたコース閉鎖が中止となったため、貴重な週末の乗艇練習機会ではありましたが、陸なら陸で今だからこそ意味のある内容を行えればと気持ちも切り替えました。
内容は久々の30分漕。あまりハードに行うものではなく、課題としている脚で漕ぐことを体感させるためにレートも極限まで落としました。またエルゴ実施前にはポジションの確認をそれぞれに行い、エルゴ後にもフィジカルトレーニングで実施しているスクワットメニューを入れるなど、体には徹底的に下半身を意識させることに重きを置きました。
頭で理解はしつつも、疲れてくると今の素が出てしまいます。それでも意識を働かせ続けることで体に覚えさせる、脳に学習させ続けることが今は必要です。一本一本の意識が今は本当に必要です。週に100km漕ぐ他大学に練習量、漕ぐ距離、本数では劣る当部では、その差を頭で埋めていくしか今はないのですから。
おかげでここ最近は私自身も指導に熱が入ってきています。もちろん結果を出させたい、その一心ではあるのですが、勝つにしろ、負けるにしろ、やはり原因というか『なぜ』を各自が振り返って理解し、納得させてやりたいことも一つにはあります。
勝つことに理由もあれば、負けることにも理由があります。努力の差が結果に結び付きやすい競技ですが、それでも埋められる方法を一緒になって見出していければ、それは個々だけではなく、チーム全体として今後につながっていくことでしょうから。
こうした練習を終えて、この日はゴールデンウィークの締め、また先日からのレースの打ち上げ、などなどを込めて小宴を開催させていただきました。まだ本入部ではないものの、ここ数回、レース見学や練習参加してくれている新入生1名も加わり、総勢7名での会でした。
サークルが賑わう時期で、話題にそんな話も出ていましたが、私自身はやはりここにしかない環境、居心地、そしてそれを自慢できる今の部に自信を持てています。同じ目的を持ち、それぞれが互いに高め合う環境ってそう多くはないと思っています。
だからこそ、一人でも多くの学生に知ってもらい、共感してもらえるような組織作りにはこれからも励んでいかなければいけません。他大学では既に多くの入部があったとも耳にしましたが、焦ることなく、今は自分たちの目指すべき道をしっかりと歩んでいこうとも思います。
なんてことを思い返しながら、朝の通勤時間では眠い目を閉じて、そんな考えにふけていました。毎日の現実はありながらも笑、二足でも三足でもわらじを履きながら今という時間を楽しんでいこうとも思います。
それと最後にもう1点報告です。
現在、私が監督に就任して以降、ボート界を通じて中古艇を探しては、大学はたまた関係者の寄付により購入してまいりました。今ではほぼ不自由なく、艇種を揃えたなかでの活動をできている自負もあるのですが、一方で、小艇メインでの練習が多いことや、勝負艇となる軽量級のCBW(カーボンバックウイング)のダブルスカル艇を探していたところ突如候補がみつかったとの連絡をいただきました。
先週、実際に実物を見て、部員らも目を輝かせていました。オリンピック以降、日本で国際大会が開催されること自体が当分はないため、払下げ艇は入ってこないこと、また新艇もこの円安や物価高騰でとてもじゃないですが、手が出ません。ですから、せっかくのこの機会になんとか資金を集めて購入できればと検討をしております。
最近では現地でのレース観戦や応援参加が少なくなってきました。3年にわたり続いたコロナ禍も今日からようやく5類へ引き下げられます。これがまた応援、寄付が盛況となるきっかけになればと思いますので、引き続き温かいご支援、ご声援を賜りますよう、どうぞ宜しくお願い致します。
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