今年の春は雨が多い。そう感じる人も多いことでしょう。今日も午後から雨が降り出し、来週もすっきりしない天気が続く予報が出ています。4月も残すところ1週間となりますが、春らしい陽気は感じることなく5月を迎えることになりそうです。
昨日も一週間ぶりとなる練習へ顔を出しましたが、今週はオンライン説明会の参加者もなく、毎週土曜の午後を試乗会としているものの、残念ながらこちらも参加者はありませんでした。また振り出しに戻った状態ですが、部員らも試行錯誤頑張ってくれているので、これは長い目で見ていこうと思います。
この日は土曜の絶好のコンディションでありながら、小さなレガッタによるコース閉鎖という憂き目にあい、多くの団体が陸上トレーニングを余儀なくされていたため、エルゴも先約がおり使えない始末。気持ちを切り替えてランニングAメニュー(6キロ)を実施しました。
とは言え、足首を痛めている鈴木は見学、私も最近の運動不足でランニングすることに怖さもあり、ペースメーカーとして自転車での先導役に徹しましたが、ふと思い出したのが鏑木の入部当初に一緒にこの道を走った日のことです。
当時は上級生がインカレに向けての練習を行っていたので、私がいるときは付きっ切りで一から教えていたわけですが、確かあれは初めてランニングをした時のことだったと思います。まだこの先続けていくかも分からない状況と不安もありましたが、ボートという競技や、自身の今に至る部の考えについて口にしました。それはこれまでの指導や部員らへの向き合い方とは方向性やスタンスが変わる瞬間でありました。
上級生の引退を間近に控え、部員一人となることの不安。当然彼自身はそれを感じていたでしょうけど、私自身はこの時、是が非でも入部してくれないと困る、相手に合わせて守りに入るということが一切頭にはありませんでした。それは良いことばかりを述べるのではなく、ここに入って目指すことで、自分が何を得られるか、どういうことに価値があるかということを伝えたのです。
そのことを彼自身が覚えているかはさておき笑、共に走りながら私の大切にしている「石の理論」についても語り、そしてこれからそんな部を作り上げるのに一緒にやらないか、そんな思いを伝えたつもりでいました。
※石の理論については、以前にHPに書きましたが、参考までに最後に掲載します。
話は変わりますが、今後の予定に少し変更が出ました。元々、お花見レガッタ後には全員シングルスカルで2000mレースを経験してもらうために今年、新設された埼玉県ボート協会会長杯を目指すつもりでしたが、当日は祝日ながら授業があるということでこれを見送り、5月1日(日)三大学対抗戦への招待クルーとしてダブルスカルをエントリー、またその翌々日から開催される戸田レガッタへシングルスカルとダブルスカルをエントリーしました。
前述したとおり、鈴木の足のケガもあるので、三大学対抗戦へは鏑木と吉澤が初コンビでダブルスカルに挑戦し、戸田レガッタにはそれぞれがシングルスカルで挑みます。クルーボートを経験したことで、技術面の向上と課題が浮き彫りになった吉澤に鏑木が直接教えることでの効果は非常に大きく、少数ながらこういうかたちでチームとして全体が底上げされていくのは嬉しい限りです。
また、この日のランニング後には乗艇での課題や改善すべきことを4人で話し合うなど、お花見後に部員らが述べてくれた定期的なクルーミーティングやコミュニケーションを早速実践してくれていることにも頼もしく感じました。こうした練習前後のコミュニケーションの大切さ、また基礎となるテクニカルドリルの重要性など、なぜそれが必要なのか、その意味もこうした機会で改めて考えることができたのも成長につながることでしょう。
私自身も職場が変わり早一か月が経過しました。不慣れな職務に戸惑い、知識、経験がないため今できる小さなことを一つひとつ積み重ねています。大きなことを成し遂げるためには、ごくごく当たり前な小さなことを自分を磨く第一歩として始めることが必要です。そうして自分を変えていくことを意識的にでもしなければ昨日の自分を超えられないことでしょう。こうした機会や体験を通じて、多くの学びや気付きを与えられるよう、これからもありたいと改めて感じました。
********************************************
人は目標を決めてそれを目指すときにどのように行動するでしょうか。
目標が定まれば大抵のことはゴール、つまり目標達成の時(日数)が定まります。
目標を決めた瞬間がスタート地点です。
そのときに日々、自身が決めたこと、課したことに全力を尽くしたということの証として
一日一個石を置いていき、それを積み重ねていくとうものです。
休みなく毎日行動を行うということではありません。
その日の石をしっかり置くという目標に向けた行動をきちんととっていたのか、自分自身に問いかけながら
一日一個の石を置くということは一日一日を大切にしていくということなのです。
なんとなく過ごす一日は石をどこかに捨ててしまうことで、本来置いてくるべきだったものがないことが
不安や焦りにもつながります。
その穴埋めを後からしようと思ってももう石はありません。
チームであれば一人の意識だけではなく、皆が同じ思いで過ごしていくことが大切です。
ただ押し付けるのではなく、この意味が理解できなければ結果は同じでしょう。
そのときどきにするべき事をできる限り一生懸命やっていくこと、こうした積み重ねが大切なのです。
結果がでなかったことがすべての答えではありません。
この一日、一日にしっかりと石を置けたのであればどんなことだって乗り越えられるはずだと信じています。
********************************************
コメント