試乗会もついに2週目を迎えた先週末。
ボート部にとっては嬉しい悲鳴と言っていいくらいに大盛況でした。
かつてこれほど多くの新入生が戸田に足を運んでくれたことはなかったでしょうし、すでに入部を検討してくれている子もちらほら。
こうした入部のきっかけを自らで作り上げ、さまざまなPRをしてくれた部員らに本当に感謝ですね。
最近ではことあるごとに部員は入ったか?とOBの諸先輩方にも聞かれます。
近年、毎年1名は入部してくれることで全世代が揃う部活にはなったものの、やはり少数でやれることには限界もあります。
ボート部がこの先、発展していくために今もっとも必要なことは部員数だと思うので、より多くの新入部員が集まってくれることを願っています。
そしてInstagramなんかでもお知らせしている通り、オフィシャルな試乗会はこれで一旦、終了となりますが、今後も毎週末受け入れを行っていきます。
4月中に入部意思を表明してくれた新入生は5月を仮入部期間と位置づけ、6月以降を正式入部として活動をはじめてもらうつもりです。
昨年から1年生であっても基準さえ満たせばインカレに出漕することも見据えてやってきました。
白川も昨年、その資格があり、出漕するつもりでいた矢先、断念せざるを得ない結果となりはしましたが、早くから経験を積むのはプラスに働くことでしょう。
なにより、大学生活で4回しか機会のないインカレですから、出られるチャンスさえあればそれを前提に考えていきたいと思っています。
さて、話は変わって、当面のボート部としての予定です。
5月のGWには毎年恒例となる戸田レガッタが開催されます。ここには飯尾のシングルスカルと淡路、白川のペアでエントリーをしました。
飯尾の当面の目標は5月の3週目に行われる東日本夏季競漕になりますので、来月は少なくともこの2レースで更なる成長を見せてくれると期待しています。
そしてペアについては種目上、レース出漕も限られると思いきや、戸田レガッタではこの種目があったのですから、初のレースを経験することになります。
またこちらは東日本夏季競漕をスキップし、目指すは5月の第4週に予定されている全日本ローイング選手権に挑みます。
その名の通り日本最高峰の大会であり、ここに出漕すること自体、現状では敷居も高いのですが、基準は裕にクリアしているわけですから堂々と胸を借りるつもりで挑んでほしいですね。
ちなみに公式サイトにて確認したところエントリー数が公表されており、彼らが登録した軽量級ペアでは13のクルーが出漕を予定しています。
例年のクルー数からみると想定外の数でしたが、今回のレースにあたっての課題、目標は彼らにも伝えています。
また9月に行われるインカレに向けて、今できる中でのレースプランで挑むことも伝えました。
思い起こせば2年前。鏑木と淡路が同じく4年生と2年生という組み合わせで、この大会に挑みました。
結果は惨敗と言えるものでしたが、ここに出たことで確かな手応えを掴むことができました。
奇しくも今回もあの時と同じ4年生と2年生のコンビです。
ただ、当時と比べて経験も練習量も増しています。そして何より、昨シーズンを終えてからここに出場することを想定した中で時間を過ごしてきました。
もちろん高い壁であることに変わりはありませんが、今の自分たちの実力を知るために必要なチャレンジでもあるのです。
春先、不慣れなスイープ種目に一向に成長が見られず、淡路も半ば諦めかけていたこともありました。
それでも3月頃からようやく普通に乗りこなせるようになり、今では高めのレートメニューもこなせるようになってきています。
これは実はものすごい進歩なのですが、まだまだ粗削りでもあり、改善すべきポイントも多くあります。
それだけ伸びしろがあるのですから、レースまで残り一か月で更なる成長を見せてくれることでしょう。
ちょうど先日、この全日本に向けての練習プラン、改善事項のレポートを彼らにメッセージとして発しました。
そして実際の乗艇でも改善すべき漕ぎの要素を伝えました。
細かくあれこれ言っても頭に入るわけもないので、この一か月で修正すべきは、本来あるべき正しいワンストロークを手に入れること、と決めたのです。
現在の二人は漕いでいるつもりになっていながら、まだまだその持っている力を発揮しきれずにいます。
それはUTの練習より、中、高レートになればなるほど、それがより顕著に表れます。
それでも改善したときに大きな成果を生み出すくらいに今はマイナスのエネルギーとして艇の進行を妨げてもいるので、いかにこのワンストロークを正しく行えるか、これに尽きると思います。
『言うは易く行うは難し』の言葉通り、実践することこそ難しいのもボート競技の特徴ですが、正解が分かれば解決までの道のりも明確ですからね。
そのための姿勢、エントリー動作、水の固定感などなど、1日でどうこうできるものではないものばかりですが、何かヒントを得られる方法も模索したいと思います。
二人のペアがどう変わるか、皆さんも約一か月後に行われる全日本選手権を是非楽しみにしていてください。
コメント